2019年に飲んだ印象に残ったコーヒー10選

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2019年に飲んだ印象に残ったコーヒー10選

コーヒーのことを気にしていなかったこの数年間の間に色んな新しいコーヒーが生まれていて、今年はそういったコーヒーをいくつか飲むことが出来、かなり衝撃を受けました。

色々と飲んだコーヒーの中で今年特に印象に残ったものを紹介します。

フィロコフィア・コロンビア・ラスヌベス・ユーゲニオイデス

アラビカの親であるユーゲニオイデス。存在は知っていましたが今年初めて飲みました。アラビカとは明らかの違った個性でいて味も非常に良い。かなり驚きました。こんな味わいのコーヒーがあるのかと。

フィロコフィアの粕谷さんはユーゲニオイデスを使ってジャパンバリスタチャンピオンシップ2019の準決勝で敗退しましたが、実際の味はわかりませんが、この味で負けるのは審査基準が硬直している気がします。スペシャルティコーヒーのトップクラスと言われているコーヒーとは随分と違う味わいです。でも本当に素晴らしいコーヒーでした。もっとも印象的だったコーヒーです。

ブラックシープエスプレッソ・コロンビア・LA GALLERA ESTATE・シドラ・ウォッシュド」

話題の品種、シドラ。このコロンビアのシドラの綺麗さ、緻密さ、芯のある味わいはかなりレベルが高いコーヒーだと思いました。たぶんシドラの個性とロースターの個性があっていたのでしょう。ブラックシープはコロンビアのアナエロビックも良かったですが(下のアンバー・コーヒー・ブルーワリーと同じコーヒー豆)、やはりシドラが別格(といってもこの二つしか飲んでいませんが)

アンバー・コーヒー・ブルーワリー・コロンビア・エルパライソ・ダブル・アナエロビック・ウォッシュド

フレーバーの説明に金木犀とありましたが、まさに金木犀の香りが広がるコーヒー。かなり香りが強く特徴的ですが、それだけではなく味わいのバランスが取れていました。今年飲んだいくつかのアナエロビックのコーヒーの中で一番良かったです。

ハッチ・コーヒー・ロースターズ〜エチオピア・ジャスパー・ロット0811・カーボニック・マセレーション・ナチュラル

このエチオピアの香りも特徴的です。もろにイチゴ。今までイチゴのフレーバーと言われて飲んだコーヒーの中でもっともイチゴでした。

ケーブ・ペインター・コロンビア・フィンカ・ラ・エスペランサ・アナエロビック・ウォッシュド

アナエロビックのコーヒーの中では穏やかなフレーバー。ですが味わいはとても良い。焙煎が浅く酸が強いけどまろやかでジューシー。ポートランドのコーヒーショップの魅力の一端を知ることが出来ました。

ロースト・デザイン・コーヒー・エチオピア・インフュージョン

コーヒー豆をウイスキーに漬け込んでから焙煎したコーヒー。エチオピアらしい香りとバーボンの香りが重なりかなり特徴的。かつエスプレッソでいただきましたが、その抽出も攻めたもので、非常に面白く美味しいコーヒーでした。

ザ・クリーム・オブ・クロップ・コーヒー・ニカラグア・エル・ポルべニール・ダブル・ファーメンテーション

清涼感があってキレイな味わい。それでいてフルーツフレーバーが広がるコーヒー。店内で飲むと美味しさ倍増です。

バク・コーヒー・ロースターズ・雲南・ダブル・ファーメンテーション

クリーム・オブ・クロップと同じくキレイでフレーバーが豊か。そして軽やか、ジューシー。

宮越屋珈琲エルサルバドルCOE2008

どこの農園かも聞いてませんがCOEのオールドビーンズ。ネルドリップ。深み、旨味、品の良さ。丸み、熟成感。ネルドリップの良さとオールドビーンズの良さとスペシャルティコーヒーの良さがバランスよく仕上がっている。

ライトアップ・コーヒー・ベトナム・ローラン&ジョシュ・ウォッシュド

明るくてジューシーで抜けのいいコーヒー。焙煎はかなり浅いですが絶妙な焙煎度合いでした。お店で飲んでいないので、お店で飲むのを楽しみにしています。


カフェラテなども色々と飲みましたが、ゲシャリーラテ、バクコーヒーのラテ、キツネのラテ(全てアイス)はどれもかなり美味しかったです。ゲシャリーコーヒーは全般的にクオリティ高かったと思いますが、何か足りない感じがします。

エスプレッソ単体で言うとミナトコーヒーのエスプレッソは良かったですね。紹介したロースト・デザイン・コーヒーのエスプレッソより単純な味わいだけで言うと好みかも。

広告がすごいコーヒーきゃろっとも全般的に良かったですが、カフェストは別格。メチャクチャ良い(それなら10選に入れろと言う話ですが)今まで飲んだ出来合いのコーヒーエキスの中で一番美味しい。また飲みたい。

今年は今まで飲んだことない味のコーヒーにたくさん出会って、そのインパクトに圧倒された感があります。そういったコーヒーを飲み慣れれば落ち着いてきて、普通に判断できるようになると思いますが、インパクトのあるコーヒーばかりを選んでしまいました。

来年また同じ記事を書くかはわかりませんが、書いたとしたら全然違ったタイプのコーヒーが並ぶでしょう。

初めてヴァンナチュールやジョージアのワインを飲んだ時みたいなものですね。新しくて驚きの味で、なんだか良くわからないけど良い!みたいな感じになっているかもしれません(今回紹介したコーヒーは美味しいのは間違いないですけどね。僕自身がこういったコーヒーにもう少し慣れたらまた違った判断が出来るようになるはずです)

もちろん良いものは良く、悪いものは悪いわけで、今後は流行りの製法で作ることだけが目的になっている質の低いコーヒーが増えてくると思いますが、味をみてしっかり判断したいものです(質が高いとはどういうものかはもっと考えていかないといけない部分ですが)

個人的には、穏やかでフレーバーは弱いけど上質なコーヒーの方向に気持ちは向かうかなぁとは思っています。あとはやっぱりその土地らしいものですね(それぞれの地域の理解が不足していますが)

それにしても良かったコーヒーショップの10選と全然被らない。どちらも入れているのは宮越屋珈琲とロースト・デザイン・コーヒーくらいかな?結果、北海道人だから宮越屋珈琲が好きということか‥

今回紹介したコーヒーの多くは抽出などを工夫することでより美味しくなる可能性があります。最善では無い状態のものが多々ありましたが、それでも良かったのはすごいことです(でも最善の状態を想像して選んでいます)本当にちょっとしたことで味は変わってしまいますね。そういった意味でもコーヒーはとても難しくて楽しいなと思います。