アラビカ種の祖先、ユーゲニオイデス(フィロコフィア)

コフィア・ユーゲニオイデス〜Eugenoides〜

昨年、コーヒーくろねこ舎が銀座ロフトでポップアップカフェを開いた時にお邪魔したのですが、隣はコーヒー豆などが並ぶ棚で、覗いてみると結構色んなコーヒー豆が販売されていました。

知らないコーヒー屋のコーヒー豆がいくつもありましたが、一番興味を惹かれたのがフィロコフィア〜PHILOCOFFEA〜のユーゲニオイデス(お店の表記ではユーゲノイデス)。

ユーゲニオイデスは、現在主流となっているアラビカ種の祖先と言われている品種なので、名前だけは知っていましたが、コーヒー豆が手に入るとは思っていませんでした(ユーゲニオイデス種とカネフォーラ種との交配で生まれたのがアラビカ種と言われています。フィロコフィアのサイトではカネフォーラではなく、コフィアアントニーと書かれているのですが、カネフォーラの品種の1つなのでしょう)。

非常に欲しかったのですが焙煎日が結構前で、値段もかなり高かったので、泣く泣く見送りました。

その後、ユーゲニオイデスのことは忘れていましたが、今年また、コーヒーくろねこ舎のポップアップカフェが銀座ロフトでオープンし、そういえばと思い出しました。

フィロコフィア〜PHILOCOFFEA〜

今回、銀座ロフトにはユーゲニオイデスは売られていませんでしたが、フィロコフィアのサイトを見ると、ネットで購入出来るようです。ブログも再開したし注文してみました。

フィロコフィアは、ブリュワーズカップで世界一になった粕谷さんがコーヒーの焙煎をしているコーヒー屋です(恥ずかしながら去年、ユーゲニオイデスを見つけた時にはチャンピオンのお店ということも知らなかった)。

世界一になって、世界の最新のコーヒーシーンの中心にいる粕谷さんだからこそ手に入れることが出来たコーヒー豆なのでしょう。

実際に現地に行って、品質の良いロットをダイレクトトレードで直接輸入したようです。空輸だそうで、品質も現地のままとのこと。

ラスヌベス農園のユーゲニオイデス

ユーゲニオイデス

コロンビアのカウカ〜Valle del Cauca〜というエリアのラスヌベス農園〜Las Nubes〜(カリという大都市の郊外にあるようです)のユーゲニオイデスです。生産処理はナチュラル。

粕谷さんのJBC(ジャパンバリスタチャンピオンシップ)の準決勝のプレゼン動画で知りましたが、生産処理はビルの屋上で(ビル?)、ビニールハウスの中で行うようです。観覧車のような乾燥機?でゆっくり動かしながら乾燥させるとか。

インマクラーダ・プロジェクト〜Inmaculada project〜

ラスヌベス農園はインマクラーダ農園やモンセラ農園とともにインマクラーダプロジェクトという高付加価値品種の生産に特化したプロジェクトを2010年から行なっています。

ユーゲニオイデスの他にスーダンルメ、ラウリーニャといった品種も栽培しているようです。

スーダンルメはスーダンのルメ・バレーで発見されたブルボン系の原生品種だとか。ラウリーニャはブルボン・ポワントゥのことですね。

ラスヌベス農園は3つの農園の中でも一番標高が高いです(1750m〜2000m)

フィロコフィアのユーゲニオイデスの味わい

粕谷さんはコーヒーの抽出で世界一になった方ですし、焙煎も始めたという話は聞きましたが、焙煎はまぁ経験も浅いでしょうから、味自体にはそこまで期待していませんでした。

そもそもユーゲニオイデスが美味しくならない品種の可能性もありましたし、昔リベリカを飲んだ時のようななんとも言えない気持ちになるのではないかと勝手に思っていました。

ユーゲニオイデスってどんな品種なのか一端でも感じ取れればいいなぁと思っての購入でしたが、とんでもない。感動の美味しさでした。

まず豆の時点から香りがすごい。豆の状態が一番甘く香り、お菓子的です。粉にするとコーヒー感が出るがそれでも香りが素晴らしく甘い。

ペーパードリップでの抽出ですが、一口目はあまりにアラビカ種のコーヒーと形が違いすぎて違和感があったくらいです(液体にも形があります)

さらっとして厚みはなく水平的。形が普通のコーヒー的ではない。多くのコーヒーが少なからず垂直的な味の広がりを見せるのですごくユニーク。不思議な初めての感覚です。酸もかなり弱いです。

ジンジャーブレッド、シュトーレン。甘いスパイス、クッキー、柑橘、ジャスミンなど、フレーバーの豊かさも魅力。コーヒーの味わいにも香りがそのまま溶け込んでいます(粕谷さんのカッピングコメントと全然違うな‥)

ここ数年は感動するほどのコーヒーには出会えていませんでしたが(そもそもそんなに色々飲んでいない)、これは感動する味わい。

購入した時はありませんでしたが、同じユーゲニオイデスのアナエロビックのコーヒーもあったみたいですね(販売していたかは分かりませんが)それも非常に興味深い。

フィロコフィアのラダーブレンド

一緒にラダーブレンド・ミディアム〜RUDDER BLEND Medium〜も購入しましたが(送料を無料にするためと、フィロコフィアの基本の味を知りたかった)、ラダーブレンドもちゃんと美味しい、そして安い。

ラダーブレンドは特別な一杯ではなく気軽な一杯を目指したもの。エチオピア、コロンビア、グァテマラと産地は書いていますが、時期によって変わるよう。

非常にまとまりのある味。さっぱり柔らかい。酸の伸び。結構酸は強い(が味自体は穏やか)。ひっかりやバラツキのなさ。安定感。じんわり美味しい。上質。きちんとしている。柑橘系。余韻は長い。

割と酸が強く出るので、4:6メソッドで点てるなら、二投目の注湯を多くして甘みを引き出した方がバランスが取れるように思います。


粕谷さん焙煎も上手いですね。フィロコフィアの店舗にいるなら、近いうちに訪れてお話を聞いてみたいですが、1歳の子連れなので遠出が少ししづらい。いつ行けるかな(そこまで遠くないのか?)。

フィロコフィア・ロースタリー&ラボラトリーの店舗情報

住所:千葉県船橋市本町2-3-29

電話番号:047-460-9400

営業時間:9:00~18:00

定休日:不定休

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