アンバー・コーヒー・ブルーワリー、個性的な金木犀やシナモンの香りのコーヒーたち

アンバーコーヒー

アンバー・コーヒー・ブルーワリー〜AMBER COFFEE BREWERY〜

コーヒーコレクション2019で最も印象的だったコーヒーショップがアンバー・コーヒー・ブルーワリーです。

香港のコーヒーショップ。バリスタのドーン・チャンさんは香港のバリスタチャンピオンシップで2度優勝している方で(2014、2015)、ワールドバリスタチャンピオンシップ2015では4位に入賞しています。

コーヒーをいただこうと並んでいる時にバリスタチャンピオンだと教えてもらいました‥。

アンバー・コーヒー・ブルワリー・コロンビア・エルパライソ農園

テイスティングで飲んだコロンビア・エルパライソ農園のフレーバーが金木犀とあり、その特徴的な香りが非常に印象的でした。味わいのバランス、形の整い方も素晴らしく、テイスティングで飲んだカップの中で最も印象に残るコーヒーでした。

アンバーコーヒー

アンバー・コーヒー・ブルワリーのバリスタ、ドーン・チャンさんのドリップ

もう一杯いただきたくなり一番列が出来ていましたが並びます。ドーン・チャンさんは外見が穏やかでカッコいいですね。振る舞いもスマート。洗練されたアジア感。

ゆっくり丁寧に一杯づつドリップしているのでなかなか列は進みませんが、こればっかりは仕方がない。

アンバーコーヒー

コーヒー豆だけ買おうかとも思いましたが、どれも4500円と高額だったので諦めました(たしか150g)。でももう飲む機会ないので買っても良かったかもしれないですね。

テイスティングと同じコロンビアをキチンと点てたものを飲みたい気持ちもありましたが、別のものに。シナモンのフレーバーがあるというコスタリカ・コルディエラにしました。

アンバー・コーヒー・ブルワリーのコロンビアとコスタリカの精製プロセス

もう一つ中国雲南もあったようですが、そちらは売り切れ。先に飲んだコロンビアは香港バリスタ チャンピオンシップ2019用のコーヒー豆だそうです。

コスタリカはアナエロビック・ナチュラルという精製プロセスです。品種はカトゥーラ(カツーラ)、カトゥアイ(カツアイ)だそうですが、ちょっと農園名がわかりません。

アンバーコーヒー

先に飲んだコロンビア・エルパライソはダブル・アナエロビック・ウォッシュド。品種はカスティージョ。これは先日ブラック・シープ・エスプレッソで試飲したコーヒー豆と同じものですね。どちらも素晴らしいですが、ちょっと印象は違いますね。

このダブル・アナエロビック・ウォッシュドは最初に水に浸けて3日間発酵させ、そのあと二酸化炭素で満たした空間で3日間発酵、その後熱湯で洗い、もう一度水で洗うそう。

少し曖昧でしたが酵母が生きているので発酵しているはずとのこと。

アナエロビック・ナチュラルは二酸化炭素の密閉空間内で3日発酵させてからナチュラル精製しているようです(たしか)

アンバー・コーヒー・ブルワリー・コスタリカ・コルディエラ

そしてこのコスタリカは粉の時点からたしかにシナモン。抽出中もシナモンの香りは広がり、味わってみてさらに驚きました。濃さがあって黒糖のニュアンス、やっぱりシナモンの風味は強く、コロンビアに比べると綺麗さや整いはなく、完成度は劣りますが、めちゃくちゃ個性的です。

アンバーコーヒー

香りと味が分離しているような感じもあります。香りは少し明るさもありオレンジっぽさもあり、味は暗く重く濃い。少し過抽出っぽい感じもあります。

香りはどんどん変化します。シナモンなんだけど、単純なシナモンではなく色々なアジア的なスパイスが重なった風味です。中華街っぽいなとも思いました。

これは凄い。なぜこんな香りが出るのか?コスタリカと香りの整合生はなく、香港のロースターと聞くと納得してしまうようなフレーバーです。ロースターの個性がコーヒー豆と化学反応を起こしたような不思議な現象。

コスタリカはコーヒー豆にシナモンを漬け込んだ事例があるようなので、これもそうなのかもしれないですね(自然な香りの広がりではない感じがします)空になったカップからもずっと香りが消えなかったですしね(多分、同じコーヒー豆を他のロースターが焙煎したものを飲んでもこんな香りではない気はします。このアジア感はアンバー・コーヒー・ブルーワリーならではかもしれません)

アンバー・コーヒー・ブルーワリーの店舗情報

住所:G/F, Full View Building, No142 Des Voeux Road Central, Hong Kong

営業時間:月曜日-金曜日 8:00 – 18:00
土曜日 9:00 – 18:00
日曜日 10:00 – 18:00

定休日:なし