どりっぷで遊ぶ
どりっぷは、国分寺にあるコーヒー店。店主、川中さんは、「珈琲に遊ぶ」という著書もあり、コーヒーに対する独自の考え方を持っていて非常に面白いです。
どりっぷの焙煎
一番のこだわりは焙煎。飲むとわかりますが焙煎の技術はたしかに素晴らしい。どりっぷのコーヒーは、飲み方が選べて、浅煎りペーパードリップ(16グラム150cc)、深煎りペーパードリップ(13グラム150cc&20グラム100cc)、深煎りネルドリップ(シングル28グラム60cc、ダブル45グラム100cc)があります。ネルドリップはコーヒー粉多めじゃないと美味しくないらしい。
焙煎にこだわりがある川中さんは、豆の質は大切だけど、技術があれば多少悪いコーヒー豆だって美味しくなると言います。コーヒー豆の断面図の写真なんかを見せてくれて、他店のコーヒー豆との組織の違いの説明までしてくれます。そして焙煎をマスターするのには10年はかかるそうです。
焙煎時間はかなり短くて、たしか浅煎りも深煎りも10分程度だったはず(これは本当かなぁって思うけど)。店主曰く、毎回焙煎時間は5秒くらいしかずれないらしい。
香りをしっかり閉じ込めて焙煎されたコーヒー豆は、長持ちするのもこのお店の特徴で、特に水分がしっかり抜けている深煎りは、一応一ヶ月くらいをメドに飲んでと言うらしいが、もっと全然持つらしい。一ヶ月後くらいが一番美味しいとも。全てがそうとは思いませんが、確かにどりっぷのコーヒー豆のピークは遅い。
どりっぷのコーヒー抽出
焙煎にこだわりがある分、抽出は割と適当な感じに見えます。湯を加熱しながら抽出していたから、高い温度に保ったまま抽出した方が良いのかと聞いてみたら、そうではなくたまたまとのこと…。たしか著書には沸騰する前の湯を使えなんて記述があったなぁ。
どりっぷのコーヒーの味
浅煎りも深煎りもどちらもレベルが高くて美味しいのですが、特にいいのは深煎りネルドリップ。あるとき飲んだトラジャは、非常に濃いんだけど、まとまり具合、なめらかさが秀逸で、焦げた感じもなく甘い香りが広がり、酸味もしっかり、無駄のないコーヒーの良いところだけを集めた感じでした。
どんなにレベルの高いコーヒー屋でも同じ味を保つのは非常に難しいと思っているのですが、どりっぷもレベルの高さは間違いないですが、少しエグミの強いコーヒーが出てきたこともあります。抽出の問題かな?
扱っているコーヒー豆は国名表示のみですが、スペシャルティコーヒーも積極的に使っています。ただアピールする必要はなく、良いと思ったコーヒー豆を使っているだけとのこと。こういうスタンスは好き。
ブレンドの中にあるスペシャル珈琲は、特別な豆が入った時のみのコーヒーでほぼ飲むのが不可能らしい…。
どりっぷの店舗情報
住所:東京都国分寺市南町3-19-6 2F
電話番号:042-325-5648
営業時間:11:00〜21:00
定休日:火曜