グランクリュカフェ銀座でコーヒーを飲んでいない話

グランクリュカフェ銀座

GINZA SIXが出来た時に13階にオープンしたグランクリュカフェ銀座。

数年前にGINZA SIXに初めて行った時、グランクリュカフェ銀座にも一瞬行こうかと思いながらも、まぁいつでもいいかと行かなかったまま、何年も経ってしまいました。

ですが、去年、六本木のバーニーズカフェ・バイ・ミカフェートで、銀座のお店はグランクリュの今までのヴィンテージが揃っていると聞いて(サイトを見れば普通に載っていますが基本見ないので)、興味が湧いていました。

グランクリュカフェの垂直テイスティングとか、メチャクチャ楽しそうです。ランブルとは全く違ったベクトルのヴィンテージコーヒーの世界ですね。

とはいえ、グランクリュはお高いのでそんなことは出来るわけもないのですが(それだけお金があれば飲みたいワインがたくさんありますしね)、やろうと思えば出来るという事実だけでもちょっと興奮します。

グランクリュカフェまでいかないもっと安いスペシャルティコーヒーの垂直でも出来るなら良いんですけどね。実際、どこにも存在しないですよね。

飲むのは無理でもメニューを見たり、お店の雰囲気を味わうだけでも楽しそうだったので、銀座に行った時に寄ってみました。

グランクリュカフェ銀座はすごいところにあるんですね。13階はカフェがある感じではなかった。そうか、こういう感じだったのか。 

そもそも入りづらい雰囲気でしたが、せっかくなので入ってみて店員さんに話しかけてみましたが、ふらっと入れるお店じゃないのですね。会員制なのかな?何も知らずに行ってしまいました。

とはいえ、今は前日まで予約すれば、ハーフボトル一本購入で入店出来るそうです。

実際は当日でもお願いすれば入れる気がしないでもないですが、子供はNGとのことで、うちら家族は入れませんでした。

入ってもいないしコーヒーも飲んでないですが、高級感のある入り口に行くだけでも楽しめました(必ずしも好きな内装ではないけれど)

3人ほどいたスタッフはビシッと整っていてカフェの店員さんではないです。星付きのレストランですね。丁寧に対応していただき、非常に好感が持てました。

バーニーズカフェもそうですが、ミカフェートの教育すごいですね。感心します。

銘柄と値段表が見れたのも良かった。もっとゆっくり見たかったけど、まだそこそこ色んなヴィンテージが残っていますね(サイトのも載っていた。値段以外は)

基本、ボトル購入の値段で、その場で飲んで残った分は2週間とりおいてくれるそう、または持ち帰りも可。以前飲み比べが出来ると聞いたような気もしますが気のせいかな?

なくなってしまった西麻布のミカフェートは(表参道のお店もなくなってしまいましたね‥)一杯からグランクリュカフェが飲めたから、もっと安かったですが、ハーフボトル価格だと高いですね。カップとかも良いものを使っているそうですし、空間のこともありますし、高く設定しているのかもしれません。

数の少ないヴィンテージ物になると10万くらいになるからちょっとすごい(曖昧です。もっと高かった?)安い若いヴィンテージのものでも1万弱くらいか。

ハーフボトル5杯どりで1万から10万というのはかなり高いけど、この垂直試飲は、他では経験できない部分なので価値はあるとは思います。僕はワインが専門なのでやらないですが、コーヒーのプロやマニアならやるのではないでしょうか?

10年間の垂直試飲は、昔、グランクリュカフェがヴィンテージごとのワインを保管すると聞いた時に、10年後にやれたら良いなと思ったことです。お金さえあればそれが実現できるというのだからたまらないですね。来栖さんとかやってるんじゃないか?

ただかっちり2008年からヴィンテージが揃っているグランクリュカフェはなさそうですね。売れてしまったり、そもそもないヴィンテージがあったりしますし、最初はラインナップも少なかったので、近年増えたグランクリュカフェは数年分しかないです。

比較的揃っているのはパナワのコトワ農園(11〜18年)、コロンビアのベジャビスタ農園(10年、13〜18年)、エルサルバドルのセルバネグラ農園(11年、13〜19年)あたりですね。

グランクリュカフェ専用のアプリで見ると08年とかはありませんが、グランクリュカフェ銀座店舗ではaskみたいに書かれていたので、あることはあるのかもしれません。

また、焙煎していないコーヒー豆もあるみたいで注文したらその場で焙煎してくれるそうです。

アプリを見ると各グランクリュの詳細がサイトより詳しく載っています。国、産地、農園、セクション、オーナー、標高、品種、サイズです。

加えて、農園との出会いのエピソードみたいなことやヴィンテージごとの味わい、フレーバーが紹介されています。

今回は飲んでいないわけですが(数年飲んでいない)、グランクリュカフェは全体としてとてもクリアで雑味が皆無なコーヒーだという記憶があります。

それは一つの方向性として完璧だとは思いますが、ある程度の雑味が全体としての複雑さを作ることもありますし、必ずしも綺麗であればいいとは思わないというのが個人的な感覚です(今はワインも綺麗でエレガント方向ですね)

栽培に関しては、川島さんが各生産者を指導していると思いますが、画一的な印象を受けます。産地ごとのあったやり方があり、それがその土地を表現します(いや分かっていると言われそうですが)ワインで言えば、コンサルタントが席巻して、美味しいが世界中のワインが似てきてしまった時代のことを思い起こさせます。

それから一番気のなるのはヴィンテージごとの差異がわかりにくいことです。サイトにも少し説明がありますし、専用のアプリにはそれぞれのヴィンテージ、甘味、酸味、コク、後味、複雑さの十段階評価と、味のコメント、フレーバーが書かれているわけですが、これはヴィンテージの説明ではないですね。

何年はどういう年で、だからこういう味という説明がありません。そこが大事なのに。

誰も把握していないのかもしれません。味わいの項目も足りない気がします(スペシャルティコーヒーの評価項目はこんなもんですね)

これは非常にもったいない。その年の気温や天候などの情報なしにただ飲んでフレーバーがどうこう言うだけなのは本当にもったいないです。

加えて土壌の説明がないのも気になります。なぜそのセクションを使っているのかの説明もほしいところです(カップしたら素晴らしかったから、というのは理由の説明になってないですしね)

クリュを語るのであれば、ましてやグランクリュを名乗るのであれば、そういった部分に力を入れても良い気はしています(そもそもグランクリュという語を、すごく良い畑くらいの意味でしか捉えてない気はします。本当は少し違います。だからグランクリュカフェもそうだし、丸山珈琲のグランクリュのシリーズもグランクリュっていう感じの味じゃないんですよね。美味しいけど)

まぁそんなに深く考えずに、グランクリュという良いイメージを使用した、というのが実際のところだと思うので、ワインとは関係ない別の言葉と思えば良いんですけどね(質問したら全部わかっていて答えてくれるという可能性もありますね)

割と否定的なことをいくつか書いてしまった感はありますが、全然悪く思っているわけではないです。色々と気になるのは事実ですが、ミカフェートや川島さんのコーヒーの世界への貢献は素晴らしいと思っています。

そもそも飲んでないのに何いっているんだという感じですが‥