カフェ・テナンゴのアナエロビコ
中米専門のコーヒーショップ、カフェ・テナンゴで初めてのアナエロビコが割と最近発売されました。ミューシレージと漬け込んだタイプだそうで、ネットで購入しました。
ラ・リア マイクロミル・サンタ・ロサ1900。コスタリカのタラス県のマイクロミルであるラ・リアが持っているサンタ・ロサ1900農園のレッドカツアイを使ったアナエロビコです。
一緒に同じ農園のホワイトハニーも購入。アナエロビコは1000円くらい高いです。
このアナエロビコは「ホワイトハニーのパーチメントを他のロットのミューシレージと共に発酵タンクに入れて発酵させたもの」という説明がありましたが、それは間違いだと思います。
「ホワイトハニーで除去したミューシレージと、ブラックハニーか何かのパーチメントを合わせてタンクで嫌気発酵した」と言うのが正しいのではないかと。
ロットは違うかもしれませんが、ホワイトハニーと、そのミューシレージを漬け込んだアナエロビコの飲み比べです。
この数ヶ月でアナエロビックのコーヒーは色々と飲むことが出来ましたが、ミューシレージと漬け込んでいると明確に説明されているものは初めて飲みました。
本当かわかりませんが、今まで飲んだアナエロビックは、ミューシレージを漬け込んでないと毎回言われたので。
なのでミューシレージ付け込みタイプ初体験。やはりシナモンなどのスパイスの香りとのこと。
テナンゴのコーヒー焙煎はそこそこ深めだと思っていましたが、やはり深い。
ここまで深いアナエロビックは初体験。フレーバー感じ取れるのか?(中深くらいです。でもテナンゴの焙煎度合としては深い方ではないみたい)
そして飲んでみたサンタ・ロサ1900のアナエロビコですが、今まで飲んだアナエロビコのような強い個性はありません。いや全然わからない。
シナモンなどのスパイス香も感じませんし、ミューシレージが与える影響というのもわからない。
アナエロビコとホワイトハニーを飲み比べると印象は違います。
ホワイトハニーは硬質で細身、整った形、それでいてじわじわ旨みが来る。アナエロビコは柔らかく、じんわりした広がり方。甘味は若干強いですが、こちらの方が焙煎香をしっかりと感じます(同じ程度の焙煎度合ですが)
味自体は似ているし、ホワイトハニーとイエローハニーと言われた方が納得する印象(実際にイエローハニーもこの農園のラインナップにはある)
どちらも焙煎の深さから考えると酸はしっかりと感じます(尖ってない)より生き生きとした酸なのはホワイトハニーの方。
ただ今まで飲んだアナエロビックの中で一番大人しい性格です。うーん、不思議。
美味しくないわけではないです。ちゃんと美味しいです。ただ本当にわからない。フレーバーが立ちません。これは単に焙煎が深いせいなのか、なんなのか?(そもそも嫌気発酵をした方がフレーバーが強くなる意味もわかってませんが)
ホワイトハニーは最近知りましたが、メカニカル・ウォッシュドと同じものなんですね。水ではなく機械でミューシレージを可能な限り取り除いたもの。
やはりこれはクリアに仕上がるようです。ただウォッシュドほどクリアではなく、程よいボディ感があります。
色々と余計わからなくなってしまいましたが、テナンゴの味はかなり好きな部類です。ナチュラルなワインのインポーターであるラシーヌもテナンゴのコーヒー飲んでいるみたいですしね(昔聞いた話。今でもそうかはわかりませんが。ちなみにラシーヌはかなり純粋に近い水でコーヒー抽出を行なっている。ワインテイスティングの時に飲んでも味覚が綺麗にリセットされる素晴らしい水です。蛇足ですが)
カフェテナンゴは店舗に行ったことが2回くらいしかありませんが、コーヒー豆は何度か購入しています。下記はかなり昔の初めて行った時の記事。特に内容がありませんが参考までに。