コーヒーとチョコレートの話
今回はコーヒーとチョコレートのネタ。コーヒーとチョコレートの相性はとても良く、一緒に合わせるのも良いですが、例えばフォンダンショコラ(割ると流れ出るやつではないですよ)にコーヒーを加えるととても美味しくなる。
エキュレに行ったときに、グランクリュカフェを練りこんだボンボンショコラが出て、それはもう素晴らしい味だったのですが、もっともっとコーヒーとチョコには可能性があるのではないか?という気持ちになりました。
ボンボンショコラは今や色んなフレーバーのものがありますよね。実に様々、フルーツやスパイスなどともチョコレートは好相性です。
で、今のスペシャルティコーヒーはと言うと、それはもう色んな香り、味がして、コメントにはフルーツ、スパイス、ハーブなどが登場します。
ある種、こういう言葉はニュアンス的なもので実際のものとは違ったりもするのですが、中にはまさに!って感じのものもあるので、もしコーヒーだけを使ったボンボンショコラだけど、このフルーツの味がします!みたいのが作れたら面白いのではないかと思いました。
前の記事で書いたように、生クリームはコーヒーの個性を消してしまいがちですし(ボンボンショコラのセンターによく使われるガナッシュはチョコレートに生クリームを合わせたもの)、チョコレート自体、味が強くコーヒーの特徴を伝えにくいのですが、なんとかこの問題をクリアできないかと…。
もう今は購入できませんが、ホリグチさんの系列店で扱っていたミスティバレーは、南国のフルーツ(マンゴー)のような味がしますし、ケニアにはブラックペッパーにも通じるスパイス香があったりします。パナマのゲイシャを使えば、ボンボンショコラシトロンが作れる気がするし、これまたケニアですが、僕は良くミルクの味がするのに出会うので、ミルク入ってないミルクチョコ味みたいのも出来たら面白いとか思ったりします。
ソルティーなコーヒーもありますね。ケークサレ的な感じのものや、ワイニーなコーヒーを使って、アルコールを使ってないのにアルコールにも通じる香味があるもの、もろチョコのニュアンスがあるコーヒーなら、よりカカオ感を際立たせたボンボンショコラが出来るかもしれないなぁと…。
まぁただの妄想なんですが、今やカカオ126パーセントのチョコなんかがある時代ですからねぇ。出来ないこともないんじゃないだろうか。誰かやって…。
もいっこチョコネタ。チョコレートやコーヒー好きの方と話したり、自分でチョコやコーヒーの焙煎をして思ったのですが、コーヒーが焙煎によって様々に味を変えるんだったら(焙煎度ではなくて、同じ焙煎度でも焙煎の仕方で味が変わる)チョコレートだってそうだよなぁって感じています。
同じ農園のカカオで、同じカカオ比率だけど、焙煎の仕方が違うチョコ(まぁ単純に焙煎度が違うチョコでもいいけど)とか売っているところないかなぁ。たぶんこういうチョコが出てきたら女性ではなくて男性が食いつくだろうなぁ。でもチョコレートはコーヒーと違って、農園主義みたいになりすぎてないところが良い所ですけどね(様々な農園もののチョコを出してきたヴァローナが、味の違いを示したラインナップを出したときは、やるなぁって思ったし)。