ハニーコーヒー15351
※2019年5月21日追記。ハニーコーヒー15351は現在、閉店しています。
福岡にあるハニーコーヒーの支店(ハニーコーヒー15351って店名?)が中目黒にあるという話を教えてもらいました。それだけではあまり惹かれる部分もなかったのですが、お店の方がカカオ好きということも聞き、行ってみます。
ハニーコーヒーは数年前に行ったことがありますが、他のお店もまわってみて、福岡はすごくスペシャルティコーヒーに対する熱があるなぁと思ったものです。実際はスペシャルティだけじゃなくて、美美とかもありますし、新旧のバランスが取れた街なのかなぁ?なんにしてもその当時は東京より勢いがある(お店もお客さんも)と思ったものです。
ハニーコーヒーのコーヒーの味
初めて訪問してから、今までに何度もハニーコーヒーのコーヒーを飲んでますが、そこまで良いのには正直出会っていません。美味しいのももちろんありましたが、そこまでパッとしない印象。味方塾だと、丸山珈琲、ゴーゴー、横井珈琲が頭ひとつ抜けている気がします。
さて、東京のお店はどんなもんでしょう。非常にちっちゃなお店で一瞬中で飲めないのかと思っちゃいましたけど、ちゃんと席があります。10名くらい入れるかな?
コーヒーはフレンチプレス…だと思っていたら今はエスプレッソとそのバリエーションのみ。すべて2種類のコーヒー豆から選べます(豆売りはもっとある)。
コーヒー以外にもお菓子がいくつかと、あと軽い料理というかタパス的なものがあります。ワインやビールもあります。バル…までいくと弱いですが、コーヒー屋とバルの間?
ハニーコーヒー15351のチョコレート
一緒に行った友人がお菓子が食べたいとのことで、ブラウニーをいただきましたが、その味見をして驚く!すごく特徴的な味。というかこれは僕が昔カカオを自家焙煎して作ったチョコの味とすごく似ている。間違いなく自家焙煎チョコです。
お店の方とお話すると店内のオーブンでカカオのローストをしているそうで、カカオ好きという情報はありましたが、まさか自家焙煎チョコをお店で出しているとは思っていなかったのでびっくりしてしまいました。
エミチョコさんとかとは違い、専用の機器類を使っていないので、コンチングも行っていないチョコ。チョコ自体、味見させてくれましたが、ざらざら感がないのに感心。こういう風にできるんですね。そしてローストが浅いチョコは渋みがしっかり。赤ワインのタンニンと同じくいやみのない渋み。このチョコはブラウニーを食べたときに感じたほどの特徴的な味はなく、酸味も豊かで非常に美味しかった。
チョコ自体の販売は行っていないそうで、販売するとしたらコーヒーと同じくシングルオリジンで色々と揃えられ、個性を表現できるようになったらとのこと。でもコーヒーを焙煎してなくて、カカオの焙煎をしているって面白いね。
ハニーコーヒー15351のワイン
東京のハニーコーヒーは何気にワインも楽しい。イタリア好きの店主が用意するワインはすべてイタリアのもの。カウンターの上の棚にはたくさんのワインの空きボトルが。まだ定番とかはないようで色々と試しているよう。
この規模のお店にしてはずいぶんとグラスワインがあるようで(全部グラスで飲めるんだと思う)、ここの店主も抜栓後の味の変化を考えているようです。3日後くらいに甘みが乗ってきたとか色々とワイン話が出来ました。
揃えているワインはもちろんリーズナブルなもので、リーズナブルだけど味には自信を持っています。バルベーラの話が出たから、バルベーラだったらブライダが好きと話すと、うちのはその半分の値段だけど美味しいと言ってました。コーヒーよりイタリアワインの方がもしかしたら好きなのでは?
結局飲むつもりなかったのにワインも飲んじゃいました。1000円以下のものばかりなので気軽ですし、チャージとかかからないので、ホントに一杯飲みに行くとかに使えますね。
コッリディルーニ・ヴェルメンティーノ・ポッジョパテルソ2008なんてフルーティーな香りが非常に好印象、ランゲ・ネッビオーロ・エルバルーナ2009は5日くらい経っているものだったかな?いい状態のとことだけど、もう少し早く飲んだほうが美味しいと思う。いいワインでしたが。
コーヒー豆購入する人のためにすべてのコーヒー抽出液が店頭に用意されていますが、時間がたったコーヒーは劣化した味が強く参考にはまったくならなかった。買ったコーヒーはなかなか微妙だったなぁ(お店で飲んだエスプレッソは普通によかった)。
いい部分がたくさんあって、スタイル的にも他にはない個性があるだけに、ちょっと惜しい部分があるお店(味に関して)。まぁこれからどんどん良くなっていくと思います(コーヒーの味はどうしようもないと思うけど。本店にがんばってもらうしかない)。
ワインとコーヒーとカカオのお店…個人的にやりたいお店です…。