ディスカバリー〜COFFEE DISCOVERY〜
コーヒー豆の焙煎はもっぱら手網焙煎で、まともな焙煎機を扱ったことのない僕ですが(焙煎を見せてくれたコーヒー屋は何人かいたけど)、富士珈機が作った小型焙煎機ディスカバリーの焙煎体験に参加してきました。SCAJにもディスカバリーありましたね。
焙煎も出来ないのに、色々コーヒーを語っちゃってる僕ですが(タワゴトデス)、当然まだわかってないことばかり。体験ではありますが、焙煎に触れることで、多少でもコーヒーのことを分かりたい、ロースターの苦労をわかりたいってのが、参加理由。まぁ0を1にするような作業です(一回焙煎体験したくらいでは、1ですらないか。手網焙煎で0.1、今回の体験で0.2くらいかな)
0と1の差は大きいですが、実際は1と10の差の方が全然大きいわけで、でもまぁ僕が今やっていることは0を1にするようなことばかり。今はそれでいいか。
今回の焙煎体験は、グラウベルの狩野さんが開催したワークショップで、三軒茶屋にあるcafe obscuraで行われました。
6人の少人数のイベントでしたが、僕以外の参加者が全員女性だったことに驚きました。焙煎にかかわろうって思っている女性って結構たくさんいるんですね(狩野さんが女性だから、参加しやすいですしね)。
用意された豆は3種類。コロンビア、タンザニア、メキシコ。好きなコーヒー豆の焙煎が出来ました。
ディスカバリーって焙煎機は、小型で家庭用なので200グラム程度の焙煎しか出来ませんが(最大250グラムって言っていたかな)、これがまた結構本格的な造り。半熱風の焙煎機。
焙煎機に詳しくないので、細かいことはわかりませんけど、ガス調節、ダンパー調節、温度チェックが容易に出来て使いやすい。手網は温度がわからないですからね。
焙煎機の大きさに対してバーナーは強力なようで、思った以上にローストが早く進みましたが、これはもうやり方次第で多種多様な味が作れるなぁと。
僕が選んだ豆は、メキシコ。ローストはそんなに深くするつもりはなかったのですが、他の参加メンバーが割と浅めのローストにしていたので、ちょっと違う感じということでフレンチ手前くらいに設定。ロースト方法は、手網でやっている時と同じく、水抜き段階はゆっくり、1ハゼ後火を強くして、かつダンパーを開いていく方法(手網はダンパーないけど)。
ちょっと最初の段階でガスが強く、温度上昇が早すぎましたけど、調整してまぁ割と狙った感じにはなったかな。もう少しだけ浅いラインを目指していたんですけど、許容範囲かな。
ロースト後、カッピングして(ざっくりとした)、円錐ドリッパーでの抽出も行い各自の味のチェック(ドリップは好きな粉の量、グラインド、抽出が出来た)。
中にはかなりの美味しさの豆もあり(Sさんのタンザニア。商売できるレベル)、深炒りした僕の豆も、現時点ではわかりませんが、良い方向に向かいそうな気配があったので、この焙煎機良いなぁって本当に思っちゃいました。
ローストの方法の違いによる味の違いも感じ取れましたし、ホント良い経験。もっと何度も焙煎してみたいな。
あとプロの人って、こだわりがあるもので、大概の人が一つの考え方に固執しているように思いますが、狩野さんは僕が会った人の中では一番ニュートラル。コーヒーの楽しさを本当にわかっている人だと思います。いい勉強になりました。