自分で作ったお茶

お茶造りワークショップで出来たお茶

先日アノニマスタジオで行われた椿野恵里子さんのお茶作りワークショップで作ったお茶が乾燥を終えて送られてきました。思ったよりも時間がかかりましたね。梅雨の影響で乾燥に時間がかかったようです。

と、その前に別のお店の話。三宿に彩花茶坊という小さな中国茶のお店があるのですが、もう一年くらい前かな?たまたま歩いていて見つけたお店。割とお店の前を通るのですが、いつも空いてなくて、こないだ久々に空いていたので再訪しました。

店主は自ら中国までお茶を買い付けに行っている方ですが、少量ながら良いお茶置いているんですよね。そこで買ってきたお茶、野生茶3年。これがこないだワークショップで飲んだ椿野さんが作ったお茶ととても似ていました。

茶葉は同じく野生のものですが、似ている意味がよくわかりません。野生茶3年は、本当はもっと長く熟成させた方が美味しいらしく、野生茶7年もあり、そっちを買おうとしたら、散々探した挙句ないとのこと…。そんな感じも中国っぽいか…。

作り方はただ茶葉を甕にいれておくだけとのこと。なんてざっくりした作りかただ!そして乾燥させて完成だそうです。

それに対してワークショップで作ったお茶は、萎凋させてないし(勝手に少ししちゃっているのかな)、火入れしているし、揉捻もしているのにな。何年も熟成させているわけでもないしね。

送られてきたお茶は、ワークショップで飲んだのとも違う味だったりするのかと思ったけど(収穫してから火入れまでの時間と、乾燥にかかった時間はあきらかに違うから)、まぁ同じ味だ。

やっぱり梅のように風味、渋みがなく甘く、軽く酸味があり、僕が普通に考える緑茶や半発酵茶の味とはまったく違う。

日本茶を作るつもりで行ったワークショップのお茶と、変り種の中国茶が同じ傾向の味なのは不思議。

渋みがないと書いたけど、茶葉が持っている渋みはどこに行ったんだろう?これはよく思うんだけど、日本の緑茶にはある渋みが、中国の緑茶や半発酵茶にはなく、そして紅茶までいくとまた渋みがある。紅茶でも日本の紅茶には渋みがだいぶ弱い。最初、紅茶用の品種で作らないから渋みがないのかと思ったけど、紅茶用の品種でも渋み弱いですね。日本の風土の力なんだろうね。独特の香味も。

日本茶における旨味も謎。半発酵茶や紅茶にするとなくなる。どこ行っちゃうのか。

そうそう、野生茶3年は家で寝かせます。実際はもう4年みたいなのであと6年寝かせて10年にして飲もう。