茶芸師の技が見たい

四川豆花飯荘

昔、ウルルン滞在記でみた茶芸師の技。お茶を入れるのにこんなオーバーアクションするなんて何これーとか思って見てたのですが、東京でも茶芸師の技が見れるお店がありますね。

新丸ビルにある四川豆花飯荘(シセントウホァ)というレストランがそうです。もう新丸ビルが出来てから何年も経ってますが、丁度出来たころに行って、すぐに入れなかったので、まぁいいかってことで今まで未体験でした。

ですが先日、東京駅近辺に行くことがあったので、なんとなく思い出してお昼に行ってきました。

ランチは1500円程度なのですが、300円かな?お茶代がかかってました…。意外と高いね。

ちょっと予想は出来ていたのですが、大きなアクションはありませんでした。でもキレはありましたね。アクションこそ小さいですが、あの先のながーいヤカンで注ぐを見れてよかったよかった。ポーズも決まってたし。

お茶は八宝茶。ナツメとかクコの実、角砂糖なんかが入ったお茶で、お茶っ葉自体はそんないいものじゃないですね。普段こういうのは飲まないですが、たまに飲むと美味しい。すっきりします。

何煎も飲めるので、茶芸師が湯を注ぎに来るのですが、二杯目以降はやる気なし…。顔もそうだし、動きにキレもない。お金取るのにね。

夜だったら、もっとすごいアクションが見られるのかな?このお店はワインも豊富なので夜はもしかしたら良いのかもね。

中国はお茶を飲む歴史こそ古いですが、日本の茶道みたいなものはなくて、最近になって工夫茶とか色々と出来ていますが、茶芸師のアクションもそうなんですけど、日本のアプローチとはずいぶんと違って面白いなって思います。


侘び寂びに代表されるような日本的感覚とはずいぶん違う。日本は余計なものを省いて、一見何でもないものから良さを見出すのに対して、この茶芸師のアクションは無駄な動きに美学がある(中国茶はこれだけじゃないけどね)。

本で読んだ話だけど、櫻って漢字の右側の部分は、めぐらすとか取り巻くって意味で、中国ではサクラの花が木を取り巻いている姿を見て漢字が生まれ、日本のサクラは、ラは口調を整える言葉、サクは桜の葉の先が割れていることを示しているらしく、同じものを見ていても、違う世界が見えている。

まぁオーバーアクションの話は置いといて、中国茶は決まりごとなく適当に飲んで美味しいお茶ですね。旅行で中国なんかに行った人はみんな洗茶を絶対やんないといけないみたいなことを覚えてくるんだけど、なんなんだろう。やるのはかまわないけど、プーアル茶以外は必要性を感じないですね。

四川豆花飯荘の店舗情報

住所:東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 6F

電話番号:050-5868-4495

営業時間:11:00~15:00 17:00~23:00 [土・日・祝] 17:00~22:00

定休日:不定休(新丸ビルに準ずる)