キーズ・パシフィック・グリル〜QUAYS pacific grill〜
横浜のハンマーヘッド内の1階と2階にあるキーズ・パシフィック・グリル(ハンマーヘッドは10月31日にオープンしたばかりの施設。軽くみただけですが他のお店も楽しそう)
しっかり食事が出来るレストランですが、コーヒーは自家焙煎、ビールも醸造していて、さらにジンまで造っています(例によって嫁が見つけてくれたお店)
コーヒーとビールとジンを造っているお店はここしかないのでは?
そしてそれっぽいのをただ造っているだけではなくて、どれもちゃんと美味しいから素晴らしい。
ナンバーナイン・ブリュワリー〜NUMBER NINE BREWRY〜のビール
ナンバーナイン・ブリュワリー〜NUMBER NINE BREWRY〜という名前でビールは提供されています。座った一階の席の後ろはガラス張りでビール醸造設備です。
ビールは5つタンクがあるので5種類のビールを一度に仕込めるよう。ラインナップはその時々で結構変わるそうです。結構少量仕込みなのでどんどん変わるのかも?
今回あったビールはどれも非常に興味深いものでした。基本スタンスとしてはアルコール低めのビール初心者に受け入れやすい味わいのビールにしているようです。
9種類のホップを使用したものやジンの材料を加えたビールなどかなり興味深い。
最初、ちゃんとメニューを見ていなくて急いで決めたビールは怪談という名前のビールで、かなり美味しいビールでしたが、ゲストビールでした‥やってしまった‥。
この怪談はカルミネーション・ブリューイングというアメリカ、ポートランドのブリュワリーのようです。
南国フルーツやグレープフルーツのフレーバー。ほのかな苦味とフルーティーな甘味、少し濁った水色。メチャクチャ美味しい。分類としてはヘイジーIPA(Hazy lPA)のようです(ニューイングランドIPAの仲間ですね)
せっかく来たのでここで醸造しているビールも飲んでみます。
色々と面白そうなのがありましたが、ランナーズ・ペールエールというアルコール度数が1.2%のノンアルコールビールに近いようなビールをいただいてみます。
深煎り玄米も入っているそうです(麦芽の量が少ないので玄米で厚みを出す)、しっかりとホップを効かせて、甘みも残した仕上がりだそうです。
たしかに結構苦い。甘味は思ったより少ないですね。ヘイジーIPAの前に飲みたかったかな?
ナンバーエイト・ディスティラリー〜NUMBER EIGHT DISTILLERY〜のジン
ジンもいただきます。ジンはナンバーエイト・ディスティラリー〜NUMBER EIGHT DISTILLERY〜という名前で提供しています。ジンの蒸留設備は2階にあります。
シンプルなナンバーエイト・ジントニックをいただいてみます(ストレートのジンにするか迷ったけど)
材料が8種類だからナンバーエイトなんだそうです。ベースのお酒は焼酎だそうで、結構お酒臭さがあり、ちょっと泡盛っぽいなと思いましたが、粕取り焼酎だそうです。どこの地域で原材料は何かは聞かなかった。
それにジュニパーベリーや柚子、コーヒー豆、アボカドの種、ホップなどのボタニカルを漬け込んで造るそう。柚子は明確に分かりますが、コーヒー豆、アボカド、ホップなどは良くわからないかな?ただ複雑で鮮烈な味わいです。
ここ数年はクラフトジンが世界的にも流行ってますよね。ザ・ボタニストとかね。
ジンは結構造り方自由で、蒸留酒にジュニパーベリーの香りが付いていたらジンです(10年くらい前にある程度定義が決められたそう)。ベースのお酒も使うボタニカルも自由。ボタニカルと一緒に蒸留しても良いし、漬け込むだけでもいい。すごいお酒ですよね。自由度高すぎ。
ちゃんと聞いてませんが、ナンバーエイト・ジンはお酒をボタニカルと一緒に蒸留して、その後さらに漬け込んでいるのではないかと思います。
このジンも美味しいですし、数少ない経験ではありますが他のクラフトジンも美味しいですが、個人的な嗜好としてはグッと来ないんですよね。探究心が湧かないというか(まぁ湧いてしまっても困るのですが。今でもキャパオーバーなので。中途半端になりすぎる)
こういう所でたまに見かけたら飲んでみて面白いねーなんて言っているくらいが丁度いいかな?(お酒で惹かれるのはワイン、ビール、モルト、ブランデー)
キーズ・パシフィック・グリル〜QUAYS pacific grill〜のコーヒー
そしてコーヒー(あれ?コーヒーだけブランド名みたいのないのかな?あったけど見てなかったのか?)1階の奥のスペースにはギーセン〜GIESEN〜の半熱風の焙煎機があります。6キロ釜と言っていたかな?ギーセンは蓄熱量が多いみたいですね。釜内の圧力のコントロールも出来るのかな?焙煎機の回転数も変えれるようです。
お昼の時間に行って食事も食べましたが、ランチには飲み物が付いていてコーヒーも選べます。ランチの飲み物はお代わり自由だそうです。
自家焙煎のコーヒーお代わり自由は凄いですね。こないだスタンダート・ジャパンに付いていたビーン・ブラザーズと同じですね。
ランチのコーヒーは機械でドリップして保温してあるものを使っているようです。
ランチドリンクとは別のサイフォンで点ててくれるコーヒーとエスプレッソメニューもあります(コーヒー豆はブラジルと言っていました。ブラジル・ファゼンダ・カクェンジ)
コーヒー二つになってしまいますが、サイフォンでコスタリカ・ドンマヨ・ラ・ロマもいただきました。
コーヒー2つはいらないけど仕方ないなぁなんて思っていましたが、偶然ランチコーヒーも同じコスタリカで、抽出器具違いの飲み比べが出来て楽しめました。
サイフォンは丸みがあり優しいテイスト。機械ドリップは硬く、酸が強く、酸の質もビビットで赤系。結構違う味です。
大きなマグカップでの提供ですが、全体としてゆったりとして、大きくて、洗練とかそういう方向ではなく飲みやすい味わいです。神経質さのない楽さ。大味だけど良い。ココナッツシュガーが付いてきます。
ビールとコーヒーと言うと自社とはちょっと違いますが、ティーワイハーバーとノージーコーヒーを思い出しますが、ノージーのコーヒーと比べるとずっと普通な感じがして、コーヒーマニアとかではない人たちには、キーズ・パシフィック・グリルのコーヒーの方が受ける気がします。
ランチコーヒーは時間が経って劣化した感じもなく(たまたまタイミングが良かっただけかもしれませんが)、これがお代わり可なのは素晴らしいですね。
ランチタイムは食事しないとダメかと思いましたが、コーヒーだけでも良いみたいですね。流行りのコーヒーカクテルやビール、ジンを使ったカクテルなど飲んでみたいものが色々とあるので、今度は飲み物だけ飲みに来ようかな?(駅からちょっと遠いから気軽に行きにくいですが)
二階のテラス席も雰囲気良さそうで、これはお願いしたら案内してもらえるのでしょうか?次回はそっちが良いかも?
ビールの醸造設備なども気軽に見せてくれて説明までしてくれます。このフットワークの軽さはすごい(予約とかもいらない。忙しい時期は無理だとは思いますが)
キーズ・パシフィック・グリルは、とても良いお店でした。色々とお店で作っているのにも関わらずマニアックになりすぎないとっつきやすさ。そして飲み物が安い。
ワインもありますが、ワインはメニューを見ませんでした。これでワインも凄かったらとんでもないですけどね。
見つけてくれた嫁に感謝です。
上がモルトで下がホップ。
キーズ・パシフィック・グリルの店舗情報
住所:神奈川県横浜市中区新港2-14-1 横浜ハンマーヘッド 1・2F
電話番号:045-900-0310
営業時間:11:00-23:00(22:30L.O.)
定休日:なし