オオヤさんの本

※2019年追記。オオヤさんは2018年に、「珈琲の建設」という本も出していますね。なかなか時間が取れなくて(ワインの本ばかり読んでいる)、まだ読めていません。


美味しいコーヒーってなんだ?

今さらながらオオヤさんの本、「美味しいコーヒーってなんだ?」を読んだ。読ませていただきました。他のコーヒー本とは趣が違ってね。

「美味しいコーヒーってなんだ?」は、何人かのコーヒー屋の店主との対談形式となっているのですが、でもオオヤさんの良さはぜんぜん出てない内容ですね。すんごく空回りしている…。

オオヤさんにはしばらく会ってませんが、話面白いんですけどね。文書にしちゃうとアレなのか、対談する相手がアレなのか…。

オオヤさんの対談相手

井ノ上さんと大坊さんとの対談は、どんな話をしたんだろ?って本が出た時から気になっていましたけど(その割に読むの遅いね)、もうかみ合ってないというか別の次元で話しているというか。ただもう何度か顔を合わせてオオヤさんのことを理解してもらってからの対談だったら、もっといい話も聞けたのでは?とは思います。

これいる?って思った堀内さんとの対談が一番、自然でオオヤさんらしかったですからね。内容はなんてことなかったですが。

対談相手も、話に出来てきたコーヒー屋も知っているお店、飲んだことあるお店ばかりですが(アメリカ以外ね、あっ、堀内さんの焼いてコーヒーは飲んだことないや)、きちんとお話したことあるのって、オオヤさんだけだなぁ。

ヴォアラ井ノ上さん

ヴォアラは何度か飲んでいて、良いなぁってコーヒーにも出会っていますが、鹿児島に行ったとき飲んだ試飲のコーヒーが全然よくなくて、それ以来飲んでないなぁ。鹿児島のお店にも、井ノ上さんの考え方や経歴などが書いてあるパンフレットか何かを読んだ記憶がありますが、今回の本でも同じことをお話されてますね。

同じなんだけど、前に読んだ記事からはネガティブな印象をもったのですが(それだけの経験をして何故こっちがわからないの?というね)、今回の対談からは悪い印象は受けませんでしたね。オオヤさんがいるし、色々と気を使った結果かな?

ただやっぱりすごい方だなと思いましたし、もう一度コーヒー飲みたいなぁとも思いましたね。まぁテロワールの話とかやっぱり浅ーいですけどね(笑)
酸の話とかオオヤさん、もっと言いかえしてよとか言いたいことは色々とありますが、勉強になったし個人的にも話が聞きたいですね。

大坊さん

大坊さんもね、もうすぐ閉店してしまうのが寂しい限りですが、オオヤさんとの会話自体に苦労している感が…。同じ深煎りどうしなのにね(笑)

酸味がゼロになった瞬間の甘みの話とかまさにその通りで、スペシャルティ一辺倒の人たちはこのあたりを読んでどう感じるんだろうか?(そもそも井ノ上さんとの対談以外よまない?)強くて暴れてしょうがない豆を焙煎とかいろんな知識でならすと美味しくなるとかそういう話もきちんと考えてもらいたい。

オオヤさんが言う、何かが指定するガイドラインをクリアしていくことによってプロフェッショナルとして認められていく世界は何か腰が弱いってのもその通りだと思う。

本を読む限りではアメリカの方が、日本のスペシャルティの人たちよりも深煎りを理解していそう。わかった上で自分たちは選択していないという印象。

美味しいコーヒーって何だ?のあとがき

あっ、精一杯のあとがきは結構よかった。これがなかったら本当にこの本出さなかった方がよかったんじゃない?って思ったくらい。

でも今までいろんな人たちのコーヒーを飲んできたけど、オオヤさんは言い回しやキャラクターの魅力もあるんだけど、たまにすんごいコーヒーを出してくるんだよね。それこそ本に出てきたコーヒー屋の中で一番美味しいコーヒーに出会えたのはオオヤさんの屋台です(いや大坊さんかな?)