器でコーヒーの味は変わるのか?
ワインと器
何で飲むかで飲み物の味は大きく変わると思っています。特にワインは顕著で、ワイングラスをなんとなく使っているだけでは、味わえない別の顔を器を変えるだけで見せてくれます。
ワイングラスを使用する場合、その形は重要です。基本、その形通りの味になります。細身のグラスなら細い味。丸いグラスなら丸い味。大きなグラスなら大きな味です。
多くのワイングラスが飲み口がすぼまっていますが、その形は飲み込んだ最後に締まる印象を与えます。上部が開いたグラスは最後に開いた広がり方を見せます。
ステムのあるなしも大事です。ステムがある場合でもステムを持つかボウル部分を持つかで印象は変わります。
グラスの材質も重要です。ソーダグラスか、鉛を含んだクリスタルグラスか、あるいは鉛を含まないカリクリスタルなどかで、味は変わります。材質は気にしない方も結構いますが(クリスタルグラスであればなんでもいいとか)、出来る限り知っておいた方が良いと思います。
ワイングラス以外の器でワインを飲むのも楽しいものです。陶器や磁器はワイングラスとは別軸の味わいを示します。基本的に陶磁器の方が温かみのある味わいです。
どの地域のどうやって造られた器かで少しづつ味は変化しますので、僕も少しづつ器を集めています。高ければ良いわけではありません(まだ良く分かってない部分も多いですが、単純に味は変わります)
そして最初に入れた器の形は非常に重要な意味を持ちます。入れた後に別の器に入れても最初の器の印象が残っています(特に形の印象)
これはとても不思議なことですが、そうです(そしてここが肝になる部分です)
器だけではなく、何かをするとその影響は重なって残っていく感じがします。重要度は初期の方が上です(この辺の話もいつか書くかも)
コーヒーと器
ワインの話をしてきましたが、基本的にコーヒーも同じです。たまにワイングラスでコーヒーを提供するところがありますが、カッコいいから使うみたいのは味にとってマイナスです。そのワイングラスのこの特性が欲しいから使う、というのはアリだと思います。
基本的にコーヒー産地は標高高いですが、標高の高さを感じたいならワイングラスはありです(理由は書かないでおきます)
器では変わらない、そう感じるだけだと言う方もそこそこいますが、本気でそう思うなら、それは味が分からない人だと思います。結構劇的に変わるので。
もちろん雰囲気的な部分も味に影響を与える大事な要素ですが、そうではなく本当に変わります。
最初の器が大事だと書きましたが、その意味で僕はコーヒーの抽出を直接カップで行います。ビーカーやボウルに一度落とす方も多いですが、それだけで味が変わってしまいます(今はスケール持っている人も多いから、測りながらそのままカップに抽出する人も多いかな?)
器の材質だけではなく、器具の材質も気にしないといけない部分です。同じ形のドリッパーでも陶器とプラスチックでは別物です。
この記事に書いたことはほんのさわりの部分です。
結構面白い分野なので色々と紹介したいですが、説明しづらいことも多いので、どう表現したらいいか考えています。やっぱり直接説明するのがわかりやすいですけどね。