レストラン・ラ・フィネス〜La FinS〜
新橋という酔っ払ったおじさんたちで溢れる街の外れにあるラフィネス。今年もいろんなレストランに行きましたけど、ベストかな(まぁこのブログではレストランのネタほとんど書いてませんが…)?
今働いているお店によく来る食関係のライターさんに教えてもらったお店なんですけど、さすがプロは違うなぁ。夜はかなりお高いので、唯一やっている土曜のランチに行ってきましたが、結果的には楽しすぎてお金をかなり使ってしまいました。これなら夜も行けたなってくらい…。
新橋って場所から、雰囲気的にどうなの?って思ってましたが、入り口からいい感じ、ワクワクしますね。内装も最近のレストランとは違い、非常に色気がある。曲線の使い方が印象的。非常にゆったりした空間。
料理のことはやっぱり飛ばすとして特徴だけ書くと、フランス古典料理をベースにしながらも、非常に洗練されたものでした。巷に溢れるただ軽いだけのフレンチではないです。
飛ばすといいながら一個だけ。フォアグラのブリュレとか非常に美味しい。添えてあったフォアグラは、よくあるコンフィではなくて、オックステールのトリプルコンソメで煮たもの。シェフのスペシャリテのよう。クラシックな調理法らしいですが初めて食べました。
ラ・フィネスのワイン
料理もいいですが、それに合わせるワインが素敵。リストはiPad。最近はこの手のお店がいくつもあるようですが、僕は初。結構楽しい。ヴィンテージ、産地、造り手、値段から探せるようになっています。
種類はそれほど多いとは思いませんが、シェフが修行していたアルザスやロワールのワインなんかに良いのがあり、かつ安い。個人的に好きなマルセルダイスとは仲良いそうで、直で輸入しているそう。
マルセルダイス・プルミエクリュ・ショフウェグなんて、フルーティーかつ濃密で美味しかったなぁ(プティマンブルールと呼ばれる逸品)。
これまたアルザス、ボットゲイルのグランクリュ・シュネンブールも良かったし、ヴューテレグラフ・シャトーヌフ・デュ・パプのブランも〇。ユエのモワルーとかも飲みたかったなぁ。
ラ・フィネスのチーズ
そして出色がチーズ。ブーケドフランスほどの種類はありませんが、熟成の状態がいい。熟成士顔負けで、お店の中でチーズをウォッシュしたり、ハードタイプのチーズに通常とは逆に水分を与えながら熟成させたり、個性的でかつ手が込んでいる。
こういうお店初めてです(というか知らないだけであるんでしょうが)。グランマニエで洗ったフルムダンベールとか、長期間熟成させたゴーダとか、メチャ旨でしたねー。(5~6種類食べた)添えてくれた蜂蜜はスペインのもので、ベガシシリアの樽で寝かせたものらしい。そんなのもあるのね。
ワインかなり飲んでたこともあり、食後酒が飲めなかったのは残念。食後はバースペースに移ってデセール。でもバーを見る限り、食後酒などはそんなに面白いものないのかな?
デセールでいただいたトロペジエンヌは、フランスの伝統菓子だそう。前の仕事でお菓子作っていたのに知らなかった…。
何から何まで良かったから、ちょっと期待していたコーヒーは…まぁノーコメントで。
シェフは長い間ずっとフランスにいた方で、今の日本のフレンチのことなどをあまり知らないという話を聞いていたので、ちょっと古臭い料理が出てきたりするのかと思っていたりもしたのですが、全然今の流行のレストランに負けてないですね。内装もそうだし、カトラリーやお皿まで惹かれるものばかり。
いやー3時間半以上かけてゆっくりいただいた贅沢ランチとなりました。店名どおり、余韻にも浸れる、今思い出しても素敵な気持ちになれるレストランでした。たぶん予約取れないお店になるんじゃないかなぁ?
ラ・フィネスの店舗情報
住所:東京都港区新橋4-9-1 新橋プラザビル B1F
電話番号:03-6721-5484
営業時間:[火~金]18:00~24:00(L.O.19:00)
[土]12:00~15:00(L.O.12:30)18:00~24:00(L.O.19:30)
定休日:日曜、月曜