ブーケ・ド・フランス〜Bouquet de France〜
六本木のミッドタウンに程近い場所にあるフレンチ、ブーケドフランス。ここは以前からチーズがすばらしいなんて話を聞いていて関心を持っていたのですが、やっと行ってきました(チーズを死ぬほど愛している友人と)。
ブーケドフランスはもう長いこと営業しているお店ですけど、豚肉料理が売りで、いまでこそ豚肉に定評のあるフレンチは他にもありますが、その走り。まぁ豚料理の味だけで比べるなら、ローブリューのがずっとよかったかな?(でもおいしいですよ)
チーズに関しては期待を上回る良さ。チーズ好きならこれだけで行く価値あり。正直チーズをお酒だけ楽しみに行きたいくらい。でもレストランなのでそれは駄目とのこと…。
ブーケ・ド・フランス〜可愛い内装と個性的なマダム〜
小さなかわいいお店ですが、店内は煙がモクモク。スモーキー、匂いつくのは間違いない。
そしてマダムが非常に個性的。今までにもいろんなお店で個性的なアクの強いマダムには会っていますが、どのタイプにも属さない方でしたね。想像していた感じとぜんぜん違う。やはり好き嫌いは分かれそうですけどね。
ブーケ・ド・フランスのチーズ
チーズはマダムが担当しています。マダムのチーズ愛がそのまま形になっているんでしょう。この規模の小さなお店として考えるとありえないくらいの種類と見事な熟成具合。種類の多さはグランメゾンクラス(というかそれ以上)。
見てるだけでワクワクしてしまうチーズたちですが、説明を聞きながら、友人に選んでもらう。何種類でも好きなように盛り合わせてくれます(値段は結構しますが…)。
フルールドマキ、スポルシシニャック、ニュイドール、アフィネオシャブリ、トピニエールの盛り合わせ。ナッツやレーズン添えです。
ブーケ・ド・フランス〜チーズと合わせるお酒〜
そして適当にお酒をマダムにお願いしてみます。選んでくれたのは、モンジュ・グラノン・クレーレット・ド・ディーと、カーヴ・デ・ヴィニュロン・ミュスカ・ド・ボーム・ド・ブニーズ。特別高いワインじゃないですけど、センスのいいチョイスですね。
食後酒としてクレーレット・ド・ディーみたいな泡もの出してくるのも楽しい。そしてチーズとも合う。サリエットやローズマリー、ペッパーなどをまぶしたフルール・デュ・マキともなじむし、栗のブランデーでウォッシュしたスポルシシニャックとは抜群の相性。スポルシシニャックはフィグと合わせると味わいが深まりますね。
単純にこのクレーレット・ド・ディー美味しい。値段を考えるとメチャクチャいい。もちろんすべてのチーズと合うわけではありませんでしたけどね。
ニュイドールなんて香りはちょっとくさい感じだけど、非常にクリーミーでマイルド。そしてアミノ酸が詰まってます。これはブルゴーニュ赤と合わせたい(割といいやつと)。
アフィネオ・シャブリはもうトロトロでだいぶ熟成されています。強い塩気と旨み。この塩気に胡桃を合わせると甘みとコクが加わり、新しい味わいが。めちゃ旨です!
最後のトピニエールは見た目から黒くて硬そうなシェーブル。これはもうマニア向け。刺すような刺激、辛い…だけじゃない、すごい味だ。
ブーケ・ド・フランスの食後酒
すごく楽しい。食後酒の類が他のレストランと比べてそろっているのもうれしいですね。お金さえあれば、もっとチーズの種類を増やして、それぞれにお酒を合わせたい。
まぁ種類が多いといっても、バーとかに比べると弱いですけどね。レアものがあるわけじゃないですが、さまざまなタイプのお酒があるのはいい。メッテのオードヴィーとか揃っているし、アルマニャック テナレーズ シャトードフランダット1982はかなりおいしいと言っていた。
チーズや食後酒までしっかりと食を楽しめる稀有なレストランなんじゃないかな?ないところも多いし、置いていても力をいれてないところや、かなり品揃えを絞っているところばかりですからね。というか日本人はチーズとか食後に食べる習慣ないか。でもこれがレストランだよねって思わせるいいお店。
とかいいつつ、チーズとお酒のバー(もっとお酒に力をいれた)でもいいんですが‥。
日本のレストランは一店で完結しないお店ばかりですよね。料理はいいけど、食後酒を飲みにバーに行くしかないとか、このコーヒー飲むくらいならほか行くよとか、デザートに力入れてないならなしでいいのにとかさ。レストランに行った後に次のお店に行くのを楽しんではいるのですが、一店で完結するお店がやっぱりすばらしいなと思います。
ブーケ・ド・フランスの店舗情報
住所:東京都港区六本木7-10-3 小林ビル 2F
電話番号:03-3497-1488
営業時間:11:30~13:30(L.O) 18:00~21:30(L.O)
定休日:火曜、第三水曜