メドックの1級シャトーの水平テイスティング
先日、あるワイン会でメドックの5大シャトー…ではなくオーブリオンを除いた4大シャトーの85年ヴィンテージを水平テイスティングしました。一応書いとくと、シャトー・マルゴー〜Château Margaux〜、シャトー・ムートン・ロートシルト〜Château Mouton Rothschild〜、シャトー・ラフィットロートシルト〜Château Lafite Rothschild〜、シャトー・ラトゥール〜Château Latour〜の4つ。久々に飲むメドック1級たち。
個人的にはグラーヴ好きなので、シャトー・オー・ブリオンがないのは残念ですが、ワイン会を開いた方が、あんまりグラーヴを好んでないようなので仕方がない。前に飲んだラヴィユ・オー・ブリオンなんか感動的だったけどなぁ(これは白ワインだけどね)
1985年のメドック1級
それでもマックスボルドーみたいな若いヴィンテージではない85年を水平テイスティングできるのは魅力的。85は80年代ではなかなかいい年ですね。地域的にはマルゴー(シャトーマルゴー)よりポイヤック(ラフィット、ムートン、ラトゥール)の方が出来がいいようですが、パーカーポイントはマルゴーが一番高い。95点とのこと。一番低いのがラトゥールで80点台後半だったはず。
今回のワインはプリムールで買ったものなので、来歴がはっきりしているのがいいですね。30年近く前はどんな風に運んできたのかはわかりませんが、日本に来てからは、会を開いた方のセラーでずっと寝ていたワインです。古いワインを買うと今までどこにあったのかわからない場合が多々ありますが、その心配がないのは安心できます。
当時は5大シャトーもお手ごろだったので、現在の金額で考えるとかなりリーズナブルに飲めました(といっても結構しますが)。
メドック1級1985年の味わい
やっぱり水平試飲は楽しい。比べるとよりそれぞれの特徴がわかりますね。どれも香りが素晴らしかった。それぞれ違いますが、複雑で奥行きがある。芳醇、色気のある香り。それに比べると味わいはなんか変な弱さがある。悪いわけじゃないのですが、聞いてみたらやっぱりデキャンタージュしてた…(グラスに注がれた状態で出てきたので最初はわからなかった)。これは必要ない。抜栓は飲む一時間ちょっと前でしたね。
まぁ強いボルドーですから、デキャンタージュでヘタっちゃうわけじゃないですが、もっと美味しく飲めるんじゃないかとは思いました。それでもシャトー・マルゴーと、シャトー・ムートン・ロートシルトは超飲み頃。特にシャトー・マルゴーのバランスの良さはよかったですね。
シャトー・ラフィット・ロートシルトと、シャトー・ラトゥールはまだ熟成しそう。シャトー・ラトゥールなんて力強く濃厚で果実味も豊かなんだけど、力強いのに変な弱さが…。デキャンタージュ…。
シャトー・ラフィット・ロートシルトは線が細くて堅い。繊細でスッとしている。一番近寄り難い感じ。
4つとも熟成感はそんなに感じない。味は優しくなっているけど。もっと圧倒的なすごみがあるかと思ったけど、そこまでではなかったですね。提供方法などを色々と考えさせられますね。