※2019年追記。昼行灯ろびんは現在、閉店しています。
昼行灯ろびんと赤提灯ろびん
神楽坂にある珍しい番茶カフェの昼行灯ろびん。さすが神楽坂という味のあるお店ですね。お店は入り口に「入るときは声をかけてください」という文字。店員さんは奥にいるので、呼ばないと気づいてもらえません。
1Fは調理場で2Fに客席があります。入り口で靴を脱いで2Fへ。
客席はこじんまりとしていますが、日本の食卓といった感じで懐かしい雰囲気が漂っています。薄暗く、テーブルに置いてあるランプの明かりが良い味を出しています。
店員さんは1Fにいるので、注文するときは席にあるベルを鳴らします。ベルがまた良い音なるんです。
番茶のお店って珍しいですが、本当に煎茶などは置いてなくて番茶のみです。10種類程の番茶があって、全てお茶うけ付きで750円です。お茶うけは数種類の中から好きな漬物を2種類と、練り梅、本日の甘いものとなっています。
番茶って定義が難しくて、色んな味、製法のものがありますが、このお店は色んな味の番茶をそろえています。
塩を入れて泡立てて飲む、富山のバタバタ茶や昭和天皇もお気に入りだった献上加賀棒茶、枝ごと切り蒸して、天日で干した愛知の足助寒茶など色んなお茶があります。
お番茶用トッピングなんてものもあります。焼き米、生姜入り練り梅、スパイシー生姜シロップの3種です。
番茶以外の飲み物はコーヒー、番茶カルピス、梅醤番茶、焼き米入り塩番茶、あま酒があります。番茶カルピスっておいしいんですかね。
蒸しパンやお茶づけなどの食事になるメニューも少しあります。お店で使っている茶飯は美作番茶という岡山のお茶で炊いているそうです。このお茶も飲めます。
変わった甘味、漬物ドルチェなんてものもあります。奈良漬けチーズケーキ、奈良漬けアイスクリーム、奈良漬けショコラの3種類。面白いですね。
他にも茶肴もいくつかありますし、興味の惹かれるメニューが揃っています。
飲んできたお茶は愛媛の石鎚黒茶というお茶です。発酵茶です。
お茶うけとして付いてくる漬物なんですが、壁に立てかけてある黒板に色んな漬物の名前が書いてあります。
しそ巻きらっきょう、いぶりがっこ、すいかの奈良漬け、またたび漬けなどなど。結構種類があります。
あつみかぶらと、菊芋の味噌漬けを選びました。メニューには「お番茶の愉しみ方例」というのが書いてあります。
まずお漬物をポリポリ、お番茶ズズ~とほっこりします、次にお塩をちょこっと入れたお番茶でお茶うけの甘いものをつまみます、最後に練り梅を湯飲みに入れて一口ほどのお番茶を入れて召し上がれ。口の中がさっぱりしますよ。とのこと。
色んな種類の番茶があるので、全ての種類に合うとは思いませんが、この通りやってみます。
石鎚黒茶は海苔のような、ちょっと梅のような香りがします。飲むと強い酸味が広がります。さっぱりとした味わいで、軽い苦味もあります。甘い香りも感じるが、飲むと甘さはありません。酸味を感じます。
茶葉の見た目は真っ黒で大きめのお茶っ葉です。発酵茶はやっぱり独特の味わいですね。
塩を加えてみると、丸みを帯びて全然違う味わいになりますが、入れない時のさっぱりとした味の方がおいしいです。塩はテーブルの上に置いてあるのですが、そのまま食べてみると、結構おいしい塩でした。
お茶に練り梅を入れてみると、また違った味わいです。酸味が増しますが、入れる前の酸味とは違って面白いです。
色んな味わいを楽しめて良いですね。でも何も入れないのが一番好みでした。漬物も美味しいです。
まぁ、お茶の味はおいしいというより、珍しいといった感じでしたが、色んな種類を飲んでみたいですね。かなり気に入ってしまったお店です。
夜は赤提灯ろびんと名前も変わり、お酒と酒肴を楽しむお店になります。
昼行灯ろびんの店舗情報(閉店)
住所:東京都新宿区岩戸町19
電話番号:
営業時間:12:00~15:00 18:00~22:30(LO)
定休日:月曜