ジーロン〜ZEALONG〜
カテゴリを中国茶の話としてしまいましたが、中国茶ではなくニュージーランド茶の話。新宿伊勢丹でまたまた出会ったのが、ニュージーランドで作られているウーロン茶、二つの語を足してジーロン。
ニュージーランドといえば、ワインの一大産地ですが、まさかお茶があったとは!そしてニュージーランドのお茶ですって言われても全然美味しそうじゃない。わざわざ作んなくていいんじゃないの?とか思ってしまいました。
試飲させてくれたので、飲んでみる。時間の経った冷めたお茶だったけど、結構美味しいかも。きちんと点てて飲んでみたい気になりました。
それでも買うつもりはなかったのですが、色々と話をしているうちに、だんだん買いたくなってくる。
ジーロンの種類
お茶の種類は3つ。ちょっと面白くて焙煎度合い違いが3つあるんです。焙煎してないPure。軽い焙煎のAromatic、深い焙煎のDark。お茶自体は同じで焙煎度合いだけが違う3種類、なんかコーヒーみたい。火入れを大事にするのは台湾茶の特徴かな。
生産者が台湾から持ち帰ったお茶の木を10数年かけて増やしたものだそうで、ニュージーランドには茶園はここだけらしい。
写真で見ると平地にある茶畑ですが、気候的には台湾の高地と同じ感じ。ワイン産地とはちょっとずれるみたい。
この茶園では他にもガバロン(ギャバロン)〜Gabaron〜も作っていて、ガバロンは台湾だかの一人のお客さんだけに作っているとかで日本には入ってきてないらしい。でも今交渉中とか。ガバロンは真空状態(窒素ガス)で発酵させたお茶で、その間にギャバが増え、独特の香味が生まれたお茶。ニュージーランドのガバロンじゃなければ、普通に買えます。
ジーロンの味わい
試飲させてくれたのはピュアとダークだったんだけど、ピュアの方が断然好み。ダークは焙煎香が強すぎてほうじ茶のよう。店員さんの強い押しにより、試飲がなかったアロマティックを購入。
そして飲んでみて驚く。本当に美味い!メチャクチャ美味い!
緑茶のような緑色のキレイな水色。華やかな香り、フラワリー。ジャスミンのよう。包種茶にも似た香り。かなり弱発酵だね。そして甘い。煎を重ねるごとに深みが出てくる。香りは花より蜜のニュアンスに。
バランスがよくてカチッとしている。あやふやじゃない。作りこまれた感もあるお茶。中国のお茶よりちゃんとしている、ちゃんとしすぎているかも。でも抜群においしい。
これはまた買いたいし、ピュアもまた飲みたいですね。偶然出会ったジーロン、ちょうど販売の最終日でした(これからも伊勢丹のみで取り寄せが出来るらしいけど)。出会えてよかったよかった。伊勢丹恐るべし。