SCAJ2009③ エスプレッソブレンドチャンピオンシップ

エスプレッソブレンドチャンピオンシップの話

SCAJ2009最終日のネタの続き。エスプレッソブレンドチャンピオンシップ。去年同様、各チームのプレゼンがいまひとつで(去年よりはいい)、これを大会と言えるかはなんとも言えませんけど、毎年やっていけば、もっと本格的なものになっていくと思います(味自体は本格的なんですけどね)。


好きなロースターは全国にいますけど、ほとんどそういった方は出てません。出てくれないかなぁ(エスプレッソブレンド限定の大会じゃ出ないか。というよりこういうイベントに興味を示さない人たちだな)。


珈琲の味方塾の方たちは、去年同様みなさん出場されてましたね。他は名前は知っていても行ったことないお店が多かったです(知らないお店も多数)。


このエスプレッソブレンドチャンピオンシップは、北海道、関東A、関東B、中部、関西、九州チームに分かれて、エスプレッソ用ブレンドを作り、招待審査員(プロ)4人の順位、一般審査員4人の順位をそれぞれ出すというもの。


プロの方はいいにしても、一般の人4人が決める順位って意味があるのかな?せめて10人くらい必要なのでは?


プロの審査員は二人が海外の方で、各チームかなり言いたいこと言われてましたね。自分の味っていうのが明確にあるから色々と言えるんだろうけど、美味しいエスプレッソにも色々あるとは思うんですけどね。


今年は各チームにバリスタも参加して、ブレンド作りをしたみたいなのですが、本番の抽出は、すべてバリスタチャンピオンシップで優勝した中原バリスタ。これはどうなんだろう。各チームのバリスタが抽出したらいいのに。


最後にいくつかのチームのエスプレッソを飲むことが出来て思ったんだけど、各チームが作りあげたエスプレッソの味と、審査員が飲んだ味は全然違うものになっていると思う。それくらい抽出は繊細で難しい。優秀なバリスタでもいきなりベストな味には出来ないと思うし、そもそも中原バリスタには各チームのコンセプトがちゃんと伝わっていたのかなぁ。


プロの審査員の順位と一般審査員の順位は全然違っていて、プロは1位が中部、2位が関西、3位が関東A。一般は、1位が同点で、北海道と関西、3位が関東B。関西のみどちらにも点が高い。


競技終了後にエスプレッソの試飲が出来、3つのチームのエスプレッソを飲みました。北海道(中原バリスタ抽出)、九州(石谷バリスタ)、関東A(中原バリスタ)の3つ。


北海道はローストが深すぎるとか散々海外のプロに言われていたけど、全然深すぎない。苦味は変に強くないし、酸味もしっかり(というか深炒りのコーヒー店が多い北海道だから、もっと深くてもいいとか思ったくらい)。


ただ飲み込んだ後の絡みつくような野暮ったさみたいのが気になった。口に含んだ瞬間はとても美味しい。アフターテイストで苦味は残るけど、別に嫌な感じではない(後口には雑味みたいのも感じた)。


九州のエスプレッソは平坦で旨味に欠ける、出てほしい味は出てないのに嫌な味はある。でもたぶんこんな味を目指したわけじゃないんだろうと思うけどね。九州チームのハニー珈琲で昔飲んだエスプレッソの方がずっと美味しい。


関東Aのエスプレッソは絶対に抽出が失敗している。なぜか量が少なく、リストレット?とか思ったくらいで、味も異常に刺激が強くバラバラ。とってもソルティー。旨味調味料みたい。審査員にはコーヒー豆の種類を使いすぎて、個性を殺しあっているみたいに言われていたけど、こんな味では絶対にないはず。


う~ん、去年飲んだエスプレッソの方が美味しかったな。この3種類だと北海道が一番良かったけど、特別美味しかったわけじゃなしなぁ。ベストな状態のエスプレッソだったら各チームみんな美味しいんだと思うんですけどね…。


去年はどこのチームもブラジルをベースに使っていましたけど、今年はケニア主体でした。そういうのも面白い。
日本のエスプレッソは酸味が強すぎるってことも言われてましたけど、昨日飲んだエスプレッソだったら、そういわれても仕方がない酸の強さでしたけど(でも昨日のが一番美味しかった)、今日飲んだ感じだと、強い酸味はあるけど、質もよく、強すぎるってことはないように思う。


色々と考えさせられることも多々ありますが、楽しいイベントでしたね。また来年だ~。