バー・ラ・ユロット、ふくろうのバー

バー・ラ・ユロット〜Bar la Hulotte〜

元麻布のバー・ラ・ユロット。ブランデーが豊富なバーです。。でも先のドンナ・セルヴァーティカはカクテルがなくて、もう本当にブランデーを飲むしかないけど(ワインとかもあるけどね)、ユロットはカクテルなども充実したバーです。意外と周りの人は普通にカクテル飲んでます。でも興味があれば、どんどんレアなブランデーが出てくるというお店。

小さなお店ですが、雰囲気的にも抜群。もしかしたら一番好きな雰囲気内装かも。

バー・ラ・ユロットのブランデー

まずはボギュエのフィーヌ。さすがボギュエ。フィーヌも美味い。

二杯目アルマニャック。ドメーヌ・ド・ジュアンシコ、ヴィンテージ1985。モルト好きだったら、度数も近いし、力強さからもコニャックよりアルマニャックの方がいいんじゃないかとマスター川瀬さん。このアルマニャックはバコ種100%なんですね。それも面白いし1985はルノー夫人が作った最後のヴィンテージなんだそうです。コニャックは何年熟成と表記があるものが多いですが、アルマニャックはヴィンテージ表記があるのが多いです。

ワインは香りを迎えに行くのに対して、ブランデーは香りが昇ってくるのを待つとおっしゃっていました。近づけすぎるとアルコールを強く感じてしまうからで、ゆっくり香りが来るのを待ちます。

立ち昇って来る香りの良い事!芳醇で厚みがあり、フルーツ感が残りながら、もっと濃縮していて何層にもなっている。一瞬香った後に一呼吸置いてまた香りが来て重なっていく。素晴らしい。

それに反してというか味は香りの想像とは全然違いました。とても強く、かつワインの劣化したみたいな、あるいは刺激のあるチーズ、それからオールドビーンズのコーヒーにたまにあるカビみたいな味がある。

この味、ワインにあったら飲めないなぁなんて思うのですが、アルマニャックだと飲めたから不思議だ。ただ好みはしないな。コニャックは悪いところを消していくように造るのに対して、アルマニャックは個性を伸ばすように造るとのこと。これが個性なのね。

それからお勧めしてくれたマール。ジョセフドルーアンのもの。70年代のマールがやっと色々と入ってきたようで、ラベル表記はありませんが、たぶん70年代前半のものだそうです。

最初…香りがない。口に含むとスッと消えていく。この当たりの優しさ、マールでこんなのアリ?スッと入った後に味が広がっていきます。

そして香りもどんどん開いていくんだけど、飲み終わった後のグラスの香りがもっとも良い。まさにレーズン。どんどん濃くなっていきます。この変化ふり幅、質感かなりよかったですね。
まだまだ色々と飲みたいものがあったユロット。1949年のフィーヌは抜群だと言っていたし、もうすぐにでも行きたいお店です。

バー・ラ・ユロットの店舗情報

住所:東京都港区元麻布3-12-34 大野ビル 1F

電話番号:03-3401-8839

営業時間:20:00~翌2:00(L.O.翌1:00)

定休日:日曜、祝日