ブラック・シープ・エスプレッソ〜Black Sheep Espresso〜
東京コーヒーフェスティバルでいただいた、上海のコーヒーショップ、ブラック・シープ・エスプレッソ。かなり浅い焙煎で豆顔も悪く、抽出は丁寧に少量づつやっていて好感が持てましたが、湯だまり起こしていて大丈夫かと心配したお店です。
ブラック・シープ・エスプレッソのアナエロビック・コロンビア
ただ結果は素晴らしい。ここもまたアナエロビックのコロンビアを試飲で。会話がうまく伝わらず、どういう風に精製したのかわかりませんでしたが、味はとても良い(同じコーヒー豆を後日、アンバー・コーヒー・ブルワリーで飲んでどういう処理をされたかはわかりました)
ケープペインターとはまた違った方向性。EL PARAISOという名前のもの。カスティージョ種。ダブル・アナエロビック・ウォッシュドです。
繊細で細身でかっこいい味。それでいて複雑。ちゃんと火が入っている味。浅煎りの部類のコーヒーの中ではトップクラスの味わい。綺麗で静か。
試飲用で抽出していた男性は店主なのでしょうか?硬そうな真面目そうな方。コーヒーもそういう味わい。
コーヒー豆の袋が真っ白でカッコよく、ブラック・シープ・エスプレッソのコーヒーの味を体現しています。対比するようにグッズや、ドリップバッグは可愛い子供が描いたような絵が書いてある。すごく良い感じ。
ブラック・シープ・エスプレッソのシドラ
あまりに良かったからコーヒー豆も購入。せっかくなので違うコーヒー豆。これまた初めての品種シドラ。ワールドバリスタチャンピオンシップの今年の優勝した方も使っていた品種ですね。これもコロンビアのコーヒー豆です。LA GALLERA ESTATEのコーヒー豆。
シドラはTolima地区のものが有名で、これもTolimaのもの(他にはまだあまりないのかも?)
シドラはブルボンとティピカの交配だとか。家で飲んでみると、まず香りが素晴らしい。今回、東京コーヒーフェスティバルで購入したコーヒー豆は、どれも香りが良いものばかりでしたが、ブラック・シープ・エスプレッソのシドラが一番好み。
香りの高貴さ、複雑さ、透明感、輝きがあります。挽いた時はレモンピールとビスケット。抽出後のコーヒー粉からもコーヒー自体からもレモンピール。
コーヒー自体は穏やかで品格がある。静か、深み、ウィークエンドっぽい風味、甘いスパイス、シナモン、酸は丸く、強いが尖りすぎない、じわじわ伸びる。
一見するとコーヒー豆がシワシワで焙煎上手じゃないように見えるんですけどね。抽出も焙煎もイマイチなようで素晴らしく良い。
全然情報がなくて、上海のお店のことは分かりませんが、きっとカッコいいお店なのでしょう。
本当は、ブラック・シープ・エスプレッソという店名通りエスプレッソが売りなんだとしたら、相当スゴイ。
ただ浅いだけじゃなくて味の引き出し方が絶妙で本当に感心しました。最近アジアのコーヒーショップはレベルが高いと言われますが、本当にそうなんでしょうね。ディテールまでキチッと設計されているような印象(欧米は基本ざっくりしている気がする)
ブラック・シープ・エスプレッソは、東京コーヒーフェスティバルで一番飲めて良かったお店です。結構感動的でしたね。
ブラック・シープ・エスプレッソの店舗情報
住所:No.4, 169 Jianguo Zhong Road | 建国中路169-4号 (Ruijin Er Road | 近瑞金二路)
上海
営業時間:8:00–18:00