東京で食べることが出来る外国の料理
東京には様々な国、地域の料理が食べることが出来るお店があります。
イタリアだったら全州ありますね。まぁ本当に郷土色の強い料理を食べたいなら、事前に相談しないといけない場合も多いですが‥
中華でも小さな民族の料理のお店とかまであります。コアなお店がたくさん増えています。
とはいえ9割が未だになんちゃってイタリアン、なんちゃって中華ではありますけどね。地域性感じさせる店名で地域性ゼロみたいなのは多いですね。
そこまでコアじゃなくても国単位で考えれば、色んな国の料理が食べることが出来ます。東京は楽しい街です。
東京のフランス料理
さて、フランス料理はどうでしょうか?フレンチレストランやビストロは溢れるくらいありますね。
中央集権的に発展していったフランス料理ですので、イタリアほど地域性を感じにくいのは仕方がないにしても、予約の取れない高級店、グランメゾンは、美味しいですが地域性皆無の創作料理です(高級料理はイタリアンもフレンチも無くなってくる)
シェフの個性を楽しむ場ですね。
ビストロは少し郷土色が強いですが、どこ地方というか色んな地方の寄せ集め、言ってしまえばパリ料理みたいな印象を受けます。パリのビストロは南西地方の影響を受けているようなので南西地方料理を基礎としたビストロとも言えるかもしれません。
郷土色を出したフレンチも少ないですがあります。リヨンのブション(ビストロ)的なお店や、アルザス料理のお店がありますね。
神楽坂のルグドゥノム・ブション・リヨネ〜LUGDUNUM Bouchon Lyonnais〜は素晴らしいブションでしたが、最初より郷土色が少なくなってしまいました(売れないんですね)
浅草橋のアルザス料理店のジョンティ〜Gentil〜はアルザスっぽいですね。
南仏出身のシェフがやっているパッション〜Restaurant PACHON〜は郷土料理のカスレが美味しいです。
ボルドーのインポーターのアストルが経営している神保町のバー、レピック〜Bar vin Bordelais L’quipe〜は行ったことありませんがボルドーぽさはあるのでしょうか?
イタリアが全州あるなら、もともとイタリアの地域だったサヴォワ料理のお店があっても良い気がしますが見当たらないですね。コルシカ料理は以前行ったサルディーニャ料理店のシェフが作れると言っていましたが、結局お願いできていません。
あとはノルマンディーのガレット、そば粉のクレープがあるくらいでしょうか。
非常に少ない。フランスワインを勉強している身からすると、文化や、歴史、料理などもとても大切ですので、そういったことを学べるお店があったら非常にありがたいのですが、なかなか難しいのが現状です(イタリアに関しては結構地方料理食べました)
フレンチバル・サンピエール〜FRENCH BAR St.Pierre〜
人形町にあるサンピエールは数年前からラングドックの料理とワインのお店になっています。
ガチガチのラングドックのお店かと言えば、ちょっと違いますが、よく考えられた料理がいくつかあり、面白いです。
どちらかと言えば、ラングドックワインを楽しむための創作ラングドック料理みたいな感じでしょうか?(イベントではなかなかないようなクラシックな南仏料理もいただいていますが)
割と高級な豚肉薄切りをガリガリになるまで焼いた料理は、見た感じだと失敗作としか思えませんが、樽を効かせたラングドック赤ワインと抜群の相性。樽との接点を見出すためにガリガリに焼いています。説明しないとクレーム来そうな料理ですがスゴイ。
ワインリストは有名なワインライターの田中さんが選んだワインです。表現が一般的なリストとは違います。独特ですがそのワインの本質に迫る表現。土壌なども書いてあり選びやすいですね。
このリストとは別にシーズンのワインみたいのもありますが、それは店主が自ら作ったのでしょう。表現が全然違います。
ワインは通常はワイングラスで来ますが、色々とコミュニケーションが取れれば、一風変わったカップで出してくれます。それが非常に素晴らしいです。
ワインライターの田中さんと行うイベントではラングドック以外も含めて、様々な地域の料理とワインのマリアージュを体験できます。今ではなかなか見ない古典的な料理などをワインのことを考えつつ調理し、きちっと合わせてくれます。なんとなく合うではなく、こうだから合うと言うのが明確にわかるので非常に勉強になります。
ラングドックではないですが、クネル・ソースナンチュアとコンドリューの相性など素晴らしいものでした。
サンピエールくらいマリアージュをきちんと考えたワインと料理が楽しめるお店はなかなかないですね。
料理もワインもふらっといって何となく食べちゃうと、ただのバルだねで終わっちゃうような感じのお店です。コミュニケーション必須です。かなり楽しいお店に変身します。
しばらく行ってませんがきっとよりコアな感じになっていることでしょう。なかなか外食しないのですが、次行くのが楽しみなお店です。