アノマ〜anoma〜
根津にあるアノマ。お昼は美味しい単叢(たんそう)が楽しめる中国茶のお店。美味しい単叢が飲めるだけでも十分うれしいんだけど、アノマはそれだけじゃない。夜はいろんな面白料理が食べれるお店になります。といっても夜に行ったことはないんですけどね。
そんなアノマですが、8月いっぱいで、一時閉店。いつか未定ですが、冬には浅草で再開するようですが、ちょうど最終日に行ってきました。もう一ヶ月以上前ですが…。
店内はすこし異様な空間。音楽がまたね…。すごく好きです。
お茶は安いものでも2000円近くするので、気軽に利用できるお店ではないですが、何煎でも飲めるので、ゆっくり長居する分には高くないと思います。なにより美味しい。
単叢自体、そんなに扱っているお店ないですし、あってもアノマほど美味しいところはさらに少ないです。種類も豊富ですしね。単叢以外のお茶もあります。
単叢はフルーティーなお茶で、この香りと優しい甘みがとても好き。フルーティーといってもいろんな種類があり、蜜蘭香とか桃仁香、杏仁香などがあります。
鳳凰単叢って名前をよく聞くかな。これは広東省の鳳凰山で育てられるお茶だから。さらに標高の高い烏棟山で育てられた茶葉の烏棟単叢(うーどんたんそう)もあるし、古木から作る宋種単叢もある。
煎を重ねるごとに味わいが変化しいい甘さが出てくる。本当に美味いよ。
そして亭主の星川康江さんがまた面白い方。食に対する姿勢がすごい。アジアを中心にいろんなところに行っているみたいで、話が面白い。お茶を飲みながら話を聞いていると楽しくなってくる。
お茶は自らが現地に行って買ってきているものだけど、お茶だけじゃなくてお酒もすごい。カウンターにはたくさんのお酒がならんでいるけど、それもごく一部で外国に行くたびに買ってきているみたいなのでどんどん増えていっているらしい。
日本では買えないお酒が多数あるとのこと。一部のお酒を見ているだけでも興味をそそられるものがたくさんある。アジアのお酒だけじゃなくて、色々あるんだけど、蓋を開けると音楽が流れるウォッカとかあった。
これらのお酒は夜に食事と合わせて楽しむもの。料理は単品もあるが、予算を伝えるとコースで出してくれるそうで、何料理と決まってなく、いわばアノマ料理。世界中の珍しいものに加えて、旦那さんが香川の方らしく、うどんも出るとのこと。
コース料理ででるわけじゃないけど、シュールストレミングをここで二回食べている(イベントみたいな形で)とか(すごく美味しいって言っていた…)、色々クセのある発酵食品に詳しいことから、夜の料理すごいんだろうなぁって想像させます。興味がある反面、すこし怖い…。
早く再開してくれないかなぁ。夜行きたいし、お茶飲みたい。