ファミリーレストラン〜family restaurant〜
レストランのコーヒー話の番外というかファミレスのコーヒーの話。コーヒーなんて普通どっかの企業から仕入れるのが当たり前だけど、自分の会社で焙煎しているファミレスがあります。びっくりドンキー。北海道にある焙煎所で焙煎。
コーヒー豆はグァテマラとエチオピア、パプアニューギニアの農園物をブレンド。ってエチオピアの農園物は無理じゃないか?
焙煎まで自社で手がけるのはちょっとすごい。でも名前がドンキーアラビカコーヒーと、わざわざアラビカと書いているのがかっこ悪い。普通アラビカでしょう。缶コーヒーとかじゃないんだから…。
値段も安くて(たしか200円台)、味は美味しい。もちろんメチャクチャ美味しいわけじゃないけど、スターバックスとか、美味しくなったといわれるマックなんかよりずっと良い(個人的にはマックで美味しいコーヒーにあたったことはない)。
全自動のエスプレッソマシンで作られたアメリカーノだけど、これはアリ。ただ以前はチンバリの全自動で、メニューにはないがエスプレッソでも出してくれたけど、今はマシンも変わりお湯は抜けない。そして味も落ちた。オペレーションを考えると致し方ないか。
何よりいいのはアイスコーヒー。ちょっと名前が変だが、エスプレッソで作るアイスコーヒーは独特の香味があって好きだ。ただし店舗とか時間帯で味が大きく変わる。これもチェーン店の宿命か…。
使っているコーヒー豆は店舗で販売もしているんだけど、これはどうなのかなぁ。なにしろ賞味期限が長すぎる。スーパーとかで売っているコーヒーと同じ。たまたま新しいものが買えたときはなかなか良いなって思ったんだけど、なにしろ焙煎日が書いてない。ある時買ってみたコーヒー豆は予想していたけど、劣化していた。
店員さんに聞いてみても焙煎日なんて知らないし(当然だね。興味ないと思う)、こういうところがコーヒーが好きでやっているコーヒー屋に絶対勝てない部分だよね。
関係ないお店だけど、東京駅のHINT INDEX CAFEは全国のコーヒー屋のコーヒーが数ヶ月ごとに飲めるお店だけど、ある時飲んだ丸山珈琲のものは、これまた味が落ちていた。働いているバイトさん、コーヒーに興味ないんだろうなぁ…。
こういうせっかくの美味しいものが台無しになっているケースは多々ある。マスターや従業員に熱がないとどうしてもね。だからダメだと思わないけど(それが普通かな)。
話を戻して、コーヒー豆を販売するんだったら、消費期限は1ヶ月くらいにして、古くなる前に営業で使うとかしたらいいのにね。非常に残念。
コーヒーの話はこのくらいで、びっくりドンキーはコーヒー以外にも色々とこだわりがある。牧場とか持っているから乳製品は美味しいし、関連会社の牧歌のチーズやら牛乳は最高に美味しい。
そして一番好きなのはビール。小樽で醸造されているビールはドイツ人のブラウエンジニアが造っていて、本当に美味しい。そして安い。でもファミレスで飲むビールじゃない。すごく安いのにファミレスだと高く感じる。もっとビール好きの人が集まるようなお店で出したらいいのに。
飲み口も濃厚で甘み、コクがあり、普通の人が好きな味じゃない。ついでに温度が6度で提供ってのもね。確かに味がよくわかる美味しい温度なんだけど、みんな冷たいのを望んでいるんでしょう。ついでに夏とかだともっと全然温度が高くて美味しくないこともある(これは他のお店でビールを飲むときもよくある)。
このビールを造っている小樽ビールの他のビールもとても美味しい。ピルスナー、ヴァイス、ドンケル、ボック、ヴァルトマイスター、ヴァイツェン、スタウト、それからランビックタイプもあったりする(クリークとかフランボワーズとか。本当のランビックってことはありえないけど)。
コーヒーから離れちゃったけど、なんにしてもこんだけ色々やっているのはスゴイと思う。あとは詰めをしっかり…。