ピンクブルボン

ピンクブルボン〜コーヒーハンターズ〜

グランクリュカフェのミカフィートが新しく発売したピンクブルボン。グランクリュカフェとは違い、もう少しリーズナブルなラインを目指したコーヒーハンターズというシリーズの第一弾です。


それでも結構な値段がするコーヒーですけどね。300グラムで4725円。


ピンクブルボンは、その名の通り、淡いピンク色の実がなるブルボンの突然変異種。イエローブルボンはよく聞きますが、ピンクブルボンがあるなんて初めて知りました。川島さんが勉強していたエルサルバドル国立コーヒー研究所には100種類以上のコーヒーが栽培されていたというから、知らない品種なんてまだまだあるんでしょうね。


ピンクというか写真を見る限りは淡い赤。実際に見るともっとピンクなのかな?エルサルバドルのサンルイス農園とサンアンドレス農園で栽培されたコーヒー豆です。


グランクリュカフェと同じ加圧包装されていて、グランクリュカフェは、ワインボトルに入っていましたが、ピンクブルボンはペットボトル。焙煎されたコーヒー豆自身から出る二酸化炭素が自然と加圧状態を作り、大切なアロマを閉じ込めています。


これは開けた時に一番実感できるのですが、ホントウに良い香りが広がります。香ばしく甘い香り。最高です。


シティローストくらいですね。とりあえず一杯飲んでみます。ネルで20g120cc。
酸味が控えめで華やかな甘味が特徴と書かれているのですが、ジューシーな酸が特徴的だと感じました。甘酸っぱいコーヒーですが、酸味より。その奥に芯のある苦味があります。全然強くない苦味ですが、味わい全体を支えていますし、長く残りますね。


甘味は最初より、後半にかけて上ってきます。余韻としての甘味が一番充実していて心地いい。コクや旨味はそれほど強く感じないですが、嫌な部分がまったくないコーヒー。


もう少しだけローストを深くして酸味を抑えたほうが好みになるかなぁとも思いますが、いややっぱりこのくらいの酸の立ち具合がいいかもって思ったりもします。グランクリュカフェを飲んだとき程の衝撃はないですけど、あー、やっぱり美味しいなって思う味。


300グラムあるからもっと色んな飲み方が出来るな。もっと薄~くしても飲みたいし、ハリオ、プレスなど色々と試そう。


そうそう、グランクリュカフェと言えば、2009年のヴィンテージが販売されたことにより、ヴィンテージごとの比較が出来るようになりましたね。年ごとの違いを楽しむのはまさにワインだ。


10年くらい経った時に垂直テイスティングをしたいもんだ。新しいオールドビーンズの世界だね(スペシャルティコーヒーが、コーヒーをワインのように表現するなら、熟成も真似しろよって思っていた…)。


その時まで古いコーヒー豆残っているかなぁ。というか高くて10年分なんて買えないか…。