珈琲の値段の曖昧さ
コーヒーってお店によってずいぶんと値段が違うと思いませんか?
僕はなんとなく歩いていて見つけたカフェや喫茶店に入るのですが、値段をみて失敗したなぁと思うことがあります。
目安としては、喫茶店だったら550~650円、カフェだったら400~500円ぐらいを考えています。もちろん味が良いのが前提ではあるのですが、カフェの場合はそこそこの味だったら良いかなとは思っています。
一杯ずつドリップで淹れてくれるお店や、機械で落してくれるお店はいいですが、作り置きしているお店もあって、そういったお店は値段にかかわらず問題外です。おいしくなくて飲めません。
ホットコーヒーはまぁまぁなのに、アイスコーヒーは市販のパックか何かを使っていておいしくないお店もたくさんありますね。アイスコーヒーをたのむときはドキドキします。
喫茶店だったら、こんな心配はないかな。たぶん…。
コーヒーの味だけを考えるなら、喫茶店の方が安心して飲めますが、豆の品質的にはどうなんでしょうか?
良くレストランの原材料費は2割とか3割とか言いますが、飲み物に限っていえば、こんなもんではないです。飲み物は原価がかからないもので、コーヒー豆もとっても安いです。
良く喫茶店でコーヒー600円、お代わり200円とかありますが、200円くらいで売っても原価は全然割らないってことですね。
だからといって喫茶店がコーヒー1杯200円とかで売れるかというと無理です。色んな経費がかかります。家賃、光熱費、人件費などは常に一定額かかるので、それらの経費以上の売り上げが必要になります。
一ヶ月辺りの客数を予想すると、客単価がいくらを超えると利益が出るかがわかりますね。
喫茶店の場合だと、すでに業態としては成り立ちにくいので客数を期待することはできません。そのため1杯の値段を上げて、客単価を高く設定する必要があるんですね。食事になるメニューもあまりないことが多いので、コーヒーの売り上げで利益を出す必要があります。
1杯飲んでくれたお客さんに対しては、期待する単価は払っていただいているので、今度は原価を考えて安く提供できるんですね。喫茶店は客数も少なく、回転もしないので長居してもらっても困ることはなく、それだったら安くもう1杯でも飲んでもらったほうがいいわけです。
実際の原価はどのくらいなんですかね。喫茶店の中でコーヒーを飲むと600円。豆を買って帰ると100g600円という場合で考えて見ます。大体1杯に使うコーヒー豆は10gくらいなので、お持ち帰りだとお店で飲む10杯分が買えることになります。
それでも当然利益は出るわけで、お店で飲むコーヒーの原価は1割をさらに下回るということですね。
カフェの場合は喫茶店より客数が期待できます。ドリップで淹れることはあまりなく、機械を使う場合が多いので、コーヒーの抽出時間も短くなります。単純にコーヒーの値段は安くなりそうですが、そうでもなかったりするから面白い。
スターバックスなどでは300円台からコーヒーが飲めるのに、あるカフェでは1000円位しちゃったりしています。スターバックスの値段が安いのは企業努力による、客数増やマスメリットが大きいのですが、それにしても値段に差がありすぎる。
客数が入っていて値段の高いカフェの利益率はかなりすごいと思います。品質が良くて味が良いから高いならわかるのですが、コーヒーに関しては値段が高いからおいしいではないのが困ったところです。
ブルーマウンテン№1とか、どこでも結構な値段ですが、原価いくらくらいなんだろう?
でもまぁ、お店の良さは単純に原価だけでは測れないですよね。