お茶会 後炭

お茶会への参加

ワインネタ続きから一転してお茶会話。久しぶりのお茶会参加です。やっぱり日本人はお茶でしょう(笑)

例によってなんとなーく見よう見まねの参加ですが、非常に楽しめました。今回は炉の後炭手前を見せてもらいました。最初にお客さんを招いて行うのが初炭で、濃茶の後、炭を直すのが後炭ね。その後、薄茶になる。炉は11月から4月、5月から10月は風炉の季節です。炉だけじゃなく季節ごとに道具や手前に変化があるのが、茶の湯の魅力だね。日本の四季の素晴らしさを感じます。

炭手前では非常に灰が大切だったりします。火事になったら一番に持って逃げろって言うくらいですが、灰は作るのにとても時間がかかります。状態をいいものを作るのには数年がかりなんですね。

変な話お湯を沸かす炭の下に敷いてある灰なんてなんでもいいだろう?って気がしますが、実際、後炭なんかを見ると大切さがわかりますね。良い灰は見た目もきれいだし、舞わない。

後炭手前、見ていると何気なく上品に見えますが、釜なんてなかなかに重いんですよね。重さを見せないように振舞うからすごいよ。

炭の燃え方や、湯を沸かしたときに出る湯気、また湯が沸く音などを楽しむ…。すごい世界だ。よくわかんないけど、実際に癒されるから不思議だ。やっぱり僕なんかでも日本人なんだなぁって思う。これ以外にも普通なら気にしないような音が茶席の楽しみだったりします。湯相の音だけでも千利休は、蚯音(きゅうおん)、蟹眼(かいがん)、連珠(れんじゅ)、魚目(ぎょもく)、松風(しょうふう)と分けてますからね。

忙しい現代社会において、茶事は非常に癒しになるわけですが、歴史的に見ると昔は危険と隣りあわせで、命がけで茶を飲んできたんですよね。それだけ茶の湯が与えてくれる心のやすらぎが大きかったんですねぇ。

また煎茶より抹茶に多く含まれるLテアニンはリラックスしている時や、瞑想状態で現れるアルファ波を生むんですね。五感からの刺激と相まって禅境に近い感覚になるとも。

まったくまだまだ茶の湯のことは理解できてないのですが、台子手前とか、丸暗記で覚えられる限界を超えているとか、手続きを一応頭に入れるだけで二年くらいかかるとか聞いたりしますが、どんな世界なんでしょう?

それから完全に日本のもののように思える茶道ですが、キリスト教とも深くかかわっているんですね。韓国の文化の影響を受けているなんて話もあるしね。
なんにしてもお茶は、まだ全然理解できてない僕から見ても、本当にすごい世界だと思う。まぁしばらくはお客さんで楽しもうかな?