ストリームヴァレー〜オリジナリティのあるコーヒー屋〜
千葉県柏にあるコーヒー屋、ストリームヴァレー。有名なお蕎麦屋さん竹やぶの敷地内にある面白いお店。なんか味がありますよ。
店内はおもいっきり怪しい。ボロくてさびれた印象。。店主もなんだか挙動不審で怪しい…。もうあんまり期待感もなく一応コーヒー飲んでみます。
マタリ(アールマッカ)を注文。抽出を見る?なんて言われ、見ていたのですが驚きの連続です。コーヒー粉は結構使います。30グラムとのこと。ネルドリップなのですが、台に挟んで固定させます。下にはカップ。とても高い位置からの注湯。中心に少量ずつ連続して注湯。コーヒー液が数滴落ちると、すぐにカップをずらし、別の容器で受ける。
最初の濃いエキスはどうするんだ?円を描きながら注湯とかそんなことは全然なくて、バラバラにさまざまな位置に湯を落とす(ように見える)。
パッと見は超下手な抽出。パニックに陥っているかのよう…。
粉面にずいぶん注意をはらっていて、あるタイミングでパッと容器を外します。でもそこからなかなかカップに注がない。
しばらく経つとカップを三つ並べてそれぞれに注いでいきます。これもまたよく意味のわからない注ぎ方。多めに注いだカップがあったと思ったら、ほんのチョコっと落とすだけのがあったりする。そして結局最初のエキスは使わないままコーヒーは出てくる。
ストリームヴァレーのコーヒーの味
こんなコーヒー美味しいわけないでしょ?と思いながら出てきたマタリをいただく…。そして飲んでさらに驚いちゃいました。メチャクチャ美味しい!
とても甘い香り、ビスケット、香ばしい。味わいにもボリューム感があって、赤ワインにも通じる芳醇さ。酸と旨みのバランスもいい。冷めてくるとミルクチョコのようなニュアンスも。
マスター曰く、最初に落ちる液は雑味で、そこは捨てた方がいいとのこと。でもこれはきちんと抽出できたらの話で、普通は雑味と旨味がまざってしまうらしい。だからおおっぴらには言ってないそうです。
最初の液体を一滴コーヒーに落としてくれる。確かにそれだけで味が変わる。渋く収斂性が出てくる。でも全然ありな味だったけどね。実際雑味であったことは理解した。
湯を高い位置から注すのは真下に落としたいから。湯は放物線を描くから、狙ったところにきちんと湯をしみわたらせるためにやっているみたいです。でも粉あばれないのか?
それから抽出を止めるタイミングも決まっているそうです。量ではなく泡の状態。その終わりのタイミングは一瞬しかないとも。その後は出がらしで一滴も落としてはいけない。量の調節は注ぎ方でする。上に出る泡は下にその時落ちているコーヒーの裏側みたいなものだそうです。湯温はコーヒー豆によって70~90℃と様々。
50グラムで100cc落とす濃厚マンデリンもいただく、また抽出を見ていてもタイミングなどはさっぱりわからなかった。これも濃いわりに飲みやすく美味しかったがマタリのが強烈でしたね。
焙煎機は久保田製作所の半熱風。深煎りと浅煎りとでは特に焙煎のやり方は変えないそうで、深煎りは浅煎りの延長ととらえているようです。
なにもかもがオリジナルで、今まで考えたこともないようなやり方でしたが、確かに美味しいし納得せざるをえない。でもストリームヴァレー限定のメソッドとして捉えときます…。
ストリームヴァレーの店舗情報
住所:千葉県柏市柏1144-2
電話番号:0471-64-4151
営業時間:11:30~18:00
定休日:木曜