スターバックスとスペシャルティコーヒー

スターバックス

スターバックスとスペシャルティコーヒー

サードウェーブの到来を待つまでもなく時代遅れ感があったスターバックスコーヒー。

コーヒーの美味しさではなく、場所を借りるイメージで使われることが多かったと思います。雰囲気自体はどの店舗も悪くないですし、接客もチェーンストアの中では良いですしね。

スタバでいいよね?みたいな使い方。

周りにちゃんとしたコーヒー屋がない時にどうしてもコーヒーが飲みたくなってスターバックスを利用したことも何度かあります。コーヒーはまずいわけではなく、普通に美味しく飲めますからね。

スターバックスコーヒー〜セカンドウェイブと呼ばれるシアトル系コーヒーの代表的存在〜

セカンドウェイブと呼ばれるスターバックスの登場はアメリカにとっても日本にとっても劇的で、コーヒーの価値観を大きく変えました(セカンドウェイブは後付けではありますが)

コーヒー自体の味、というと少し語弊があるかもしれませんが、エスプレッソを主体としたラテやそのアレンジメニューでコーヒーに対する多くの人の認識を一変させました。

旧来のコーヒーと比べると、コーヒー豆の品質は高く、コーヒー豆の質という部分にスポットが当たり始めました。今のスペシャルティコーヒーが人気になる土台を作ったのはスターバックスだと思います。

スターバックスを飲んでコーヒーって美味しいんだと初めて思った層もたくさんいることでしょう。コーヒーではなくラテだったとしてもです。偉大な一歩。

ただ、ここ10年くらいは一気にスペシャルティコーヒーが認知されて、美味しいはずだったスターバックスの味わいが一段低く見られるようになりました。

スペシャルティコーヒーとサードウェーブの流れ〜取り残された深煎りのシアトル系コーヒー〜

サードウェーブの流れが来てそれは加速しています。

コーヒー豆の個性が最も感じられる浅煎りが主体のスペシャルティコーヒーと比べてスターバックスコーヒーなどのシアトル系のローストは深めです。イタリアのエスプレッソの影響を受けているスターバックスなので、イタリアほどではないですが、深い焙煎です。

ミルクと合わせるラテが人気メニューですから、深い焙煎で、ミルクにコーヒー感やコクを加えるのは正しいと思います。

スペシャルティコーヒーが浸透しだした頃でもエスプレッソは割と深煎りが主流でした。

この7〜8年くらいの間に浅煎りのエスプレッソが多く見られるようになった気がします。

非常にジューシーで酸が凝縮した浅煎りエスプレッソの味わいは面白いですが、ミルクと合わせるなら、深煎りの方が良い気が、今でもしています。

スターバックス・リザーブ〜品質に特化したスターバックスのコーヒー豆〜

品質的に劣るとみなされ始めたスターバックスコーヒーですが、サードウェーブが日本で流行る以前から、高品質なコーヒー豆のライン、スターバックス・リザーブの販売を始めています。

スターバックス・リザーブに特化したお店も、数年前から作っていますね。

その流れの発展系がスターバックス・リザーブ・ロースタリー東京 だと思います。

スターバックス・リザーブ・ロースタリー東京は、高品質なスターバックス・リザーブを多数揃え、アレンジメニューやカクテル、空間までしっかりと作り込んだスターバックスの集大成のようなお店です。こんなお店は誰にでも造れるものじゃないですね。お金さえあれば出来るわけでもない。

スターバックスの企業としてに強さを感じます。

スターバックスの高級ライン、スターバックス・リザーブもやはりスターバックスらしい焙煎度合です。もちろんコーヒー豆によって焙煎度合いは違うのでしょうが、全体的に少し深めだと思います。

スターバックス・リザーブは、数えるくらいしか飲んだことありませんが、どれもちゃんとスターバックス味です。それは新しいロースタリーが出来ても変わらないのですごいなと思います。

スターバックス〜国内焙煎による鮮度の良いコーヒーへ〜

僕はあまり知らなかったのですが、スターバックスは以前から日本で焙煎していたんですね。リザーブ・ロースタリーより巨大な焙煎施設がどこかにあるようです。

スターバックス各店にはその焙煎施設からコーヒー豆が送られているらしいです。スターバックス・リザーブは全て、リザーブ・ロースタリー東京で焙煎したものらしいですが。

鮮度はコーヒーにとって非常に大切な要素なので国内焙煎になったのは良いことだと思います(ただブルーボトルなどもそうだと思いますが、アメリカで焙煎したものと違う味になってしまいますが)

かなり昔にスターバックス・リザーブを飲んだ時は、見ていても鮮度が良くないことがわかりました。スターバックス・リザーブだけではなく、何度か購入したことがあるスターバックスのコーヒー豆は鮮度が良かったことはありません。ここ数年はスターバックスのコーヒー豆を購入したことはありませんが、この点が改善されたわけですね。一度購入してみようと思います。

リザーブ・ロースタリー東京を成功させ、魅力が再認識されたスターバックス

スターバックス

スターバックス・リザーブ・ロースタリー東京をオープンさせたことで、再び注目を集めたスターバックス。イメージは格段によくなった気がします。

中目黒には駅前にもTSUTAYAとコラボしたスターバックスがありますが、そっちもまた違ったかっこよさがありますね。TSUTAYAとコラボしているスターバックスの中で一番センスを感じます。六本木のお店も相変わらず良いですが。

スターバックス・リザーブ・ストア〜STARBUCKS RESERVE® STORE〜

そして銀座のスターバックスの旗艦店であるスターバックスコーヒー銀座マロニエ通り店をリニューアルして、スターバックス・リザーブ・ストア・銀座マロニエ通り、として10月4日にオープンさせました。

誰かを誘って行きたいスターバックス、というコンセプトを掲げての再出発。リザーブ・ロースタリー東京からインスパイアされて出来た新業態のようです。

新しいスターバックス・リザーブ・ストア・銀座マロニエ通りは、一部座席で予約も出来るみたいですね。それは画期的。リザーブ・ロースタリー東京同様、プリンチのパンが買えるほか、食事メニューはリザーブ・ロースタリーより充実しているように思います。ランチプレートのタボラ〜TAVOLA〜にも力を入れているよう(タボラはイタリア語で食卓の意味)

スターバックスのこだわりのエスプレッソが飲みたい

スターバックスはかなり前ですが、エスプレッソマシンを簡易なものに変更してオペレーション的には簡単になりましたが、コーヒーの質は落ちてしまいました(もしかしたらエスプレッソマシンにこだわったスターバックスもあるのかな?リザーブ・ロースタリー東京のエスプレッソマシンはなんだったんだろう。飲まなかったしちゃんと見てこなかった。今度確認してみよう)

リザーブ・ロースタリー東京はエスプレッソより、他の抽出法に力を入れている感じはありますが、やはりスターバックスの生命線はエスプレッソだと思います。エスプレッソマシンを高性能なものに変え、高品質なスペシャルティコーヒーであるスターバックス・リザーブを使ったスターバックスならではのエスプレッソを飲んでみたいです(そもそもスターバックス・リザーブを使ったエスプレッソはないのかな?)


今ノリにノッているスターバックス。これからまたどういうお店を作っていくのか気になるところです。本当に品質で評価されるスペシャルティコーヒーチェーンになるかどうかはこれからですね。