モカコーヒー イエメンだけのお店

モカコーヒー〜Mocha Coffee〜

代官山ですごく良いお店を見つけた。ネットでたまたま発見したお店、モカコーヒーです。ここはイエメンのコーヒー専門店。かなり新しいお店です。

正直イエメン専門ということで気にはなったものの、味に関して期待はしていませんでした。よくサイトを見もせずに代官山に行った時に訪れたお店です。

ですが行って驚きます。まず店員が日本人じゃない…。イエメンの方です。サイトとか見たらちゃんと紹介されているんですけどね。あんまちゃんと見ない性質なので。


言葉がなかなか通じなくて苦労しましたが、片言の英語でなんとか意思疎通はできるもんですね(昔英会話とかやっていたのに全然話せない自分が悲しい…)。でも途中でちゃんと日本人の女性の方が来ました。奥さんでしょうか。


日本人とは違ったフレンドリーさが良い。隣に座ってパソコン使ってイエメンのことを色々教えてくれたりね。小さなお店ながら開放感があってなかなか素敵です。

でも一番はその味。もうかなり気に入ってしまって、短期間のうちに2回行っちゃいました。

最初に飲んだイッビにもうやられた。今までのイエメンのイメージを覆す味。これはスペシャルティのイエメンだ!(昔のマタリとか大好きな僕ですけどね…)

フルーティーでクリア、華やか。スペシャルティのエチオピアに似ている。イエメンってもっと陰なイメージだったから本当に驚きました。

聞けば現地で農園まで行って買ってきているよう。ほかにもアニシ、カオラニなど見たことないラインナップ。これはイエメンの方だからこそできることですね。

常時3~4種類ほどそろえてあるコーヒーですが、全て合わせると20種類以上あるようです。すでに一年分買い付けてあって、イエメンで保管、必要なときに送ってもらっているようです。一覧みたいの見ましたけど、全然聞いたことない名前ばかり。こんなに色々とあるんですね。イエメンは雨が少なくてコーヒー栽培も大変みたいだけど、だからこそこのような特徴的なフレーバーが生まれるよう。月の光で乾燥させるなど、科学的に根拠はなさそうだけど、興味深い話がたくさん聞けました。

アニシなんて初めて飲む味だったな。説明にはチョコレート、カカオとかかれている。その通りカカオのニュアンス。でも非常にきれいな香味で、ねっとりしたチョコというよりカカオのフレーバー。イッビに比べると広がりに欠けるけど、こんな味もあるのかと感嘆。

イッビは山に囲まれたエリアで、その中でも高い場所で取れた豆(名前忘れた)もなかなか面白かった。印象はイッビだけど、よりコクがありワイニー。ボディがしっかりしています。ちょっと値段が1200円と高いですけどね。イッビは半値です。

行ったときはちょうどなかったのですが、ギシルもあります。イエメンではコーヒー豆と同等の価値があるという殻。これもコーヒーの種類によって味が違うとのこと。また送られて来るそうなので楽しみにしておきます。
殻とコーヒー豆合わせてつぶして煮出たせて飲んだりもするようだ。

イエメンのコーヒーは豆面が悪く、そういう面で苦労もしているようです。抽出前にハンドピックもしていましたね。カリタのペーパードリップ(たしかね)。ペーパーも湯通し。

焙煎は店主が行っているわけではなくて、ダブルトールに頼んでいるようだ。これを聞いたときは驚いた。ダブルトールが自家焙煎をしていること自体、最近知ったんだけど、ちょっと前に行って飲んだ自家焙煎豆のプレスは、ちょっとロースト深すぎるし、あまり良いとは言えないものでした。

なにげにダブルトール数年前から自家焙煎をやっているようで、その間に行ったことあるけどなぁなんて思っていたら、エスプレッソはディアルテのままで、プレスのコーヒーで自家焙煎のコーヒー豆を使っています。ディアルテもプレスで飲めます(これも美味いのか?)。

その味に比べるとローストの深さも全然違って浅いし、かつとてもクリーンな味が出ている。ダブルトールやるなぁ。今度また行ってみよう。

農園やモカの写真など色々と見せてくれて、それも楽しかった。今度行く前にはもうすこし英語の勉強をしておくか。

モカコーヒーの店舗情報

住所:東京都渋谷区猿楽町25-1 エディ代官山 1F

電話番号:03-6427-8285

営業時間:12:00~19:00

定休日:月曜