ゲシャリー・コーヒー〜GESHARY COFFEE〜
1ヶ月前にオープンしたゲイシャ専門のコーヒーショップ、ゲシャリー・コーヒー。日比谷ミッドタウンのすぐ近くにお店はあります。
オープン初日の行列をインスタなどで見たので、しばらくは無理だなぁと行っていませんでしたが、平日ならそろそろ入れるかなと行ってみました。
ですが行ってびっくり。お客さんがいない‥
100席あるのかな?数えるくらいしかお客さんいません。1階で注文して2階〜4階がカフェスペースなのですが、階によっては誰もいません。わずか1ヶ月でどうした?
ゲシャリー・コーヒーの全自動スペシャルティコーヒーマシンFURUMAI
ゲシャリー・コーヒーはゲイシャ種のみという特徴の他、世界でもここだけなのかな?ユニークな全自動スペシャルティコーヒーマシンFURUMAIでコーヒー抽出を行います。
かなり細かく設定できる機械で、2度挽きでそれぞれの挽き目や、浸漬時間、チャフの飛ばす割合、撹拌の長さが、圧力のかけ方(最大4気圧だそうです)など色んな要素を設定できるそうです。金属フィルターの細かさも変えれるんですね?フレンチプレスみたいな感じにもクリアなドリップみたいな感じにも仕上げられるそうです。遊んでみたい、楽しそう。
5種類用意されているコーヒーはそのコーヒー豆に合わせて全て違ったレシピで抽出されています。少し高めのラインの3種類はそれぞれ有名バリスタのレシピとなっています。
このマシン、FURUMAIは2018年のSCAJにはお披露目されていたようですね。抽出されたコーヒーが回転したりして見ていて楽しい。
ゲシャリー・コーヒーの抽出レシピ
台湾、シンプルカッファのバーグ・ウーさん(ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ2016チャンピオン)とRECの岩瀬由和さん(ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ2016年2位)と、ギリシャのステファンさん〜Stefanos Domatiotis〜(ワールド・ブリュワーズ・カップ2014チャンピオン)などがレシピを提供しているようです。
ラインナップにあるコーヒーは全て違うレシピだそうです。安いラインの2種類は有名バリスタのレシピではないですが、コーヒー豆の特徴に合わせてレシピを変えているようです。
ゲシャリー・コーヒー〜試飲用のエスメラルダ〜
通路にもコーヒー抽出の機械があり、それは試飲用だそうです。エスメラルダがあり、先の三人それぞれの抽出が楽しめます。
わざわざ抽出して飲ませてくれたのはREC岩瀬さんバージョン。他の方のもお願いしたら飲ませてくれたのかな?飲み比べしてみたかった。でも試飲でエスメラルダはすごい‥
本人抽出と機械抽出の飲み比べもしてみたいところですね。間違いなく違う味になると思いますが、どの程度似ているのか飲んでみたい。
ゲシャリー・コーヒー〜不思議な内装と造り〜
そんな色んな種類のゲイシャ種が楽しめるゲシャリー・コーヒーですが、お店自体は色々とツッコミどころ満載です。まずコーヒー屋っぽくない外装。眼鏡屋とかそんな感じ。ゲシャリーって名前もどういう意味なんでしょう?あんまりかっこよくない気がしますが‥
お店の造りをみるとどことなくファーストフードっぽい。あれれ?前って何のお店だっけ?マックみたいな感じするね、と嫁と話していましたが、多分フレッシュネスバーガーだったんですね?
階ごとにコンセプトがあるようで、違った内装なのですが、これがなんとも言えない感じです。どういうセンスなのか。今っぽくない古いセンス。農園の様子が映る写真パネルもね。なぜこんな作りになってしまったのか?
少なくても高級コーヒーを飲む雰囲気ではないです。気軽にゲイシャを、という感じで高級感は必要ないのかもしれませんが、どちらにしても不思議な空間です。
ゲイシャ専門というのは、個人的に特化したお店が好きなので良いとは思いますが、そもそもゲイシャは今じゃないですよね。これが5年前とかだったら、凄い事になっていたかも?
でも今、ゲイシャを安定して低価格で提供する準備が整ったという事だと思うので、数年前には無理だったのでしょう。
提供しているコーヒーはただゲイシャというだけではなくて、トップクラスのクオリティのゲイシャです。それがこのくらいの値段で飲めるのはありがたいことではありますけどね。
ゲシャリー・コーヒーのゲイシャのラインナップ
FURUMAIの他、目立たないですがエスプレッソもありますし、ゲイシャ・ラテというのもあります。
嫁がゲイシャ・ラテのアイスを飲みましたが、このラテはとても美味しかった。コロンビア・ラ・エスパーニャ農園のCOE2位のコーヒー豆らしいですが、抜群のバランス。酸がしっかりありつつコクがあり、旨味とフレーバーが生きています。100%チョコのような風味。一番印象が良かったくらい。
自社農園のコスタリカ・ハシエンダ・コペイ・ブラックハニーはCOE2017が1位、2018が2位、201が1位ととんでもないですね。
農園はもともと自社だったわけではなく、わりと最近購入したそう。
僕はとりあえず一番お手頃な自社農園のコーヒーをいただいてみます(お手頃とは言え、COEの成績を考えたらとんでもないコーヒーだけれど)
ハシエンダ・コペイは、芯がなくゆるい仕上がり。厚みはある。丸く強い酸、濁っていて味の要素は多くプレス的。少しこじんまりとしている。
試飲でいただいたエスメラルダ・ウォッシュド・マリオ3も柔らかくゆるい。水平的。綺麗さはあります。温度が結構低め(席に着くまでの時間がかかったせいもありますが、抽出温度設定は高くないはず)
詳しくないですがマリオは地区名。10の区画に分かれているうちの3の区画ですね。
折角なのでお代わり。パナマ・ジャンソン農園アナエロビック・ロット131。バーグ・ウーさんのレシピです。
かなり強めのフレーバー。マンゴー的、少ししつこいくらい。海苔っぽさも。濁りは少なく、割とクリーン。まっすぐ芯がある。カチッと硬質。ジューシーな酸と甘み。じんわり余韻が広がります。
アナエロビックですがどういう工程を踏んだのかは不明。聞いたのですが明確な答えがありませんでした。ロット131は96hの長時間発酵、10日間乾燥だそうです。
コーヒーはどれも美味しかったです。機械抽出の中では、という括弧付きではありますが(コーヒー豆のポテンシャルを生かしきったとは言いがたい気がします)。それでもこの機械は面白い。
他にはパナマ・ジャンソン農園ナチュラル・ロット140と、パナマ・エリダ農園ナチュラル・レイト・ハーヴェスト(岩瀬さんレシピ)と、パナマ・ロングボード農園ワイニー・リッジ・ナチュラル(ステファンさんレシピ)がありました。ロングボード農園は2500円と高価。ワイニー・リッジ・ナチュラルってなんだ?
他にも協力しているバリスタがいるようですが、週替わりとかそんな感じで変わったりするのかな?どうなんでしょう。変わるとしたらそれは面白そう。
ゲイシャも良いですが、FURUMAIが気になりますね。機械抽出は望むものではないですが、例えば、コーヒー豆は一種類のみで10人くらいのバリスタのレシピが選べるとか楽しそう。
通路に置いてあるなら、コンビニみたいに自分で操作して抽出とかでも良いくらい。それで人件費削って、高級豆を安く飲めるお店とか良いな。自分でレシピいじれるとかね。
ゲシャリー・コーヒーでは無理だとしても、このマシンこれから販売するそうなので、そういった自由度の高いカフェが出来たら良いなと夢想しています。
ゲシャリー・コーヒーの店舗情報
住所:東京都千代田区有楽町1-6-3 有楽町東宝ビル
電話番号:03-3517-4153
営業時間:月〜木8:30〜22:00 金8:30〜22:30 土日祝日10:00〜22:30
定休日:不定休