ふるほん結構人ミルクホールの珈琲

※2019年追記。ふるほん結構人ミルクホールは阿佐ヶ谷に移転し、その後閉店しています。


ふるほん結構人ミルクホール〜牛乳とコーヒー〜

ふるほん結構人ミルクホールはただの民家を改装した感じの独特の空気が漂う昭和を表現した喫茶店です。

お店の横に出ている看板はいつの時代のもの?ってくらいのレトロ感があり、お店に対する期待が膨らみます。

お店の中は意外なほどきれいだったりするのですが、センスが良い内装。

ゴチャゴチャしない程度に遊びがあってシャレています。昭和っていいなって思いますね。

音楽も昭和のラジオみたいのが流れています。不思議な空間です。お店には本が並んでいて(そんなに多くないけど)、席で読むことも出来ますし、購入することもできます。

このお店はとってもくつろげますが、おしゃべりしたりする場所ではありません。一人で行くのがいいかもしれないですね。ゆったりと懐かしい雰囲気の中、読書なんかをするには最高の場所です。「静かな読書空間へのご協力毎度ありがとうございます」ってメニューに書いてあったりします。

そして、このお店は雰囲気が良いだけのお店ではないんです。メニューの裏に書いてある7つの自由っていうのが面白い。マイペースの自由、読書の自由、豆選択の自由、撮影の自由、委託の自由(ミニコミ誌の委託、絵画や写真などの展示)、席移動の自由、途中退店の自由の7つです。

そして「少数派保護宣言」っていうのもあります。このため席は2名席しかありませんし、3名以上の席を作ることも原則してないようです。ただ複数人での利用が出来ないわけではなくて、読書空間を壊さないように気をつけてほしいということのようです。

こういったルールで独特の空間を作り上げているんですね。

そして、メニューにもこだわりがあります。
珈琲は地区や農園を指定したものを揃えていますし、無殺菌の牛乳なんてものまであります。無殺菌って驚きじゃないですか?水はシーガルフォーで浄水したものだそうです。

珈琲豆の種類は6つありました。産地、品種、ロースト、入荷年まで記載されています。

品種名とか入荷年まで書いてあるところなんて、あんまり見たことないです。それぞれ味の解説なんかも丁寧に結構長く書かれています。

珈琲は1年以内に入港したニュークロップ(新豆)のみを使っているのも特徴です。これは珈琲豆も農産物、生鮮食品として考えているからです。

「お決まりになりましたらお席から声をおかけ下さい」ってメニューには書いてあります。狭いお店なので、席から声をかけても聞こえるんです。

従業員は1人しかいません。通常は客席には出てこないので、自宅のようにくつろげるんですね。1人しかいないので、「コーヒー抽出時は後ほどお伺いします」だそうです。

珈琲はミルクと砂糖が付いてない「ナシナシ」というのがあって、「ナシナシ」にすると50円引きです。砂糖は「さとうきびの洗双糖」で、ミルクは「無殺菌の牛乳」を使っています。乳製品ではないコーヒーフレッシュのような、そのまま食せないものは使ってないそうです。

自家製のケーキも置いています。チーズケーキなんかは有機肥料で育った鶏の卵や無添加のバターで作っているそうです。

無殺菌牛乳は日本で唯一の加熱殺菌しないで飲める牛乳だそうです。加熱していない牛乳は胃でコロイド状に固まり、ゆっくり消化されるそうです。腸に負担がかからないので、お腹がゴロゴロすることもないということです。

牛乳の温度は6度くらいでしょうか。冷たすぎず、牛乳の味をしっかりと感じられる温度です。

この牛乳は意外とあっさりした味で、とっても甘味が強いです。

「想いやり牛乳」は飲む価値があります。この牛乳はソフトクリームなんかにも使われているそうです。ソフトクリームもおいしそうですね。

非常に好きなお店。ブックカフェを超えてるなぁ。

ふるほん結構人ミルクホールの店舗情報(閉店)

住所:東京都文京区千駄木2-48-16

電話番号:

営業時間:12:15頃~19:00(L.O)

定休日:金曜(祝日は営業:後日振替休有)