※2019年追記。自由が丘ベイクショップはリニューアルして、お昼はベイクショップ、夜はフィオラータ〜fiorata〜として食事も充実したお店になっているようです。
自由が丘ベイクショップ〜Jiyugaoka BAKE SHOP〜
何ヶ月か前のブルータスで酒場特集をやっていたのですが、最近図書館で借りてみました(かなりの図書館っ子です)。
その中にアヒルストア、uguisuウグイス、自由が丘ベイクショップ、パーラー江古田のオーナーによる座談会が掲載されていました。
アヒルストアは行ったことがあり、uguisuはお店の前は通ったことがある。自由が丘ベイクショップとパーラー江古田はしりませんでした。
なんとなく読み飛ばす感じで軽く読んでいたのですが、それがなかなか面白かった。影響を受けたお店の話とか、オーバカナルの話。映画やお店でかける音楽の話などとても興味深かったですね。映画はわかる作品ばかりですが、音楽はまったくわからなかったですけどね。
自由が丘ベイクショップは、まぁ言ってしまえば料理やパンが充実したカフェ。でもオーナーの浅本さん、アディングブルーのソムリエだった方みたい。アディングブルー…すごくなつかしい。何年も前だけど、何回か行ったなぁと…。ブルーノートには行ったことないけど…。今もまだあるのかな?当時のアディングブルーは、きちんとしたレストランの雰囲気がありながらも、適度に崩していて使いやすいお店でしたけどね。
座談会の中でもアディングブルーの時は、高い接客の技術がありながら、わざと崩したやり方をしていたみたいな話も。きちんと軸があってこそのゆるさ。
そしてそういうお店でソムリエをしていた浅本さんが独立して開いたお店がカフェっていうのにちょっと興味がわきました。一度ニューヨークに行っていたみたいですね。その影響があるとかなんとか。
早速行ってみましたが、なるほど良いお店だ。お店に入ってすぐ目の前に広がるペストリーに圧倒。すごく美味しそうに並んでいる。そして良い香りがする。ブーランジェリーとしてもカフェとしても、しっかり食事する場合も、ワインバーとしても使えるお店とのことで、自由度が高い。造りたかったのはこの空気感、ニューヨークの影響を受けながらも、ニューヨークそのものになってないし、当時のオーバカナルにも通じるような空気。まぁ向こうはフランスだし規模も違うけどね(オーバカナルは今もあるけど似て非なるもの。会社も変わったしね。今も嫌いじゃないけどね)
とても混雑していましたけど、混んでいるからこそ絵になるし、この空気感が生まれるんだと思う。コーヒーや紅茶も数種類。キャラバンのものや、ベイビーバードベイカリーのコーヒー豆(ここ初めて知りました。自家焙煎?)。
紅茶はムジカ、ティークリッパー。なんか良い様なちょっと微妙なようなラインナップかな?ただ色々と選べるのは楽しい。ファエマのエスプレッソマシンにはギンミコーヒーのステッカーが。
しっかりした料理が食べれるのも魅力(18時以降)。ただカフェとして考えるととても美味しいけど、ビストロとして考えると弱い。
ソムリエさんだけにワインもあるけど、メニューに載っているのは白赤一種類づつだけ。しかもトレッビアーノなんて感じで品種が書かれているだけ…。でもちゃんとリストもあるとのことなので見せてもらう。
ワインリストと呼べるのかな、これ?全然種類ないです。十数種類くらいかな。フィリップジャンボンの赤(ボージョレのガメイと、南仏のシラーやグルナッシュを合わせたワイン。スイスの三ツ星ジラルデにいた方が造っている。ジラルデは今はもうない)やアニエスパケのシャルドネ、アルザスのピノノワールで造ったロゼのローズソバージュなど、なかなかいいのもあるけどね。もう少し豊富だと(特にグラスね)、ちゃんとワインバーとして使えるのに。アディングブルーのソムリエさんだけに余計感じます。
でもこういうお店が作りたかったのねと、明確にわかるのがいい。ワインにしろやりすぎないからいいのかもしれないですね、個人的にはワインもコーヒーも料理ももう一ランク上だといいなぁって思いますけどね。
自由が丘ベイクショップの店舗情報
住所:東京都目黒区自由が丘2-16-29 IDEE SHOP Jiyugaoka 4F
電話番号:050-5595-1984
営業時間:10:00~23:00(L.O. 22:00)
定休日:なし