UCCカフェメルカードでブルボン ポワントゥを飲む

ブルボンポワントゥ〜Bourbon Pointu〜

ブルボン ポワントゥは1942年を最後に市場から姿を消してしまった幻のコーヒー。ルイ15世や文豪バルザックが愛したコーヒーだそうです。

そんな幻のブルボン ポワントゥを去年UCCが復活させたってことで話題になりましたね。100g7350円の値段は高すぎるなぁと思い、購入はしませんでした。今年はがんばって買おうと思っていたのですが、気付いたら売り切れ…。

また来年かなって思っていたところ、たまたま休憩した新宿高島屋内のUCCカフェメルカードで発見。コーヒー豆の販売は終了したようですが、カフェ内で飲むことはできるということで、これは飲むしかないとブルボン ポワントゥを注文しました。しかも値段は735円。7000円のコーヒーとは思えない破格の値段。

このブルボン ポワントゥが作られている国は、なんとフランス。フランスでコーヒーが作れるの?って思うと思いますが、フランスの海外県であるレユニオン島で栽培されているんです。

インド洋に浮かぶレユニオン島は、昔はブルボン島と呼ばれていて、コーヒー豆のブルボン種が生まれた島です。ブルボン ポワントゥはティピカ種の突然変異。品質は高いが収穫量が少ないコーヒー豆です。ブルボン種にはもうひとつあり、世界中に広がっているのはブロボン ロンド種。ブルボン島って名前がもうコーヒー好きにはたまらないですね。

ブルボン ロンドは、どんどん品種改良が行われ、カトゥーラ種などになっていくのですが、ブルボン ポワントゥは品種改良もされず、かなりコーヒー豆の原種に近いようです。ブルボン ポワントゥはニューカレドニアに伝えられていて、ブルボン島では一度途絶えてしまったわけですが、ニューカレドニアではわずかに残っていたようです。

レユニオン島のブルボン ポワントゥはサイクロンによって、大部分のコーヒーの樹を失ってしまったそうで、そのため市場から姿を消してしまいました。

そんな幻になってしまったブルボン ポワントゥをUCCが長年かけて復活させたわけなので話題にもなりますよね。
ポワントゥというのは、「尖った」という意味で、実際に豆を見せてもらうと、小ぶりで細長く尖っています。

本当に美味しいのかな?って半信半疑で飲んだのですが、まぁ美味しかったですね。ロースとはシティローストくらい。

甘い香り、深みのある酸味。なめらかなマウスフィールで、味わいに広がりがあります。柑橘系を思わせる酸味。酸を支えるように苦味があり(弱いけど)、それが奥行きを生んでいます。

甘味、旨味も充分、雑味なし。アフターテイストはそんなに強く残らないが、やさしく口に香る。適度なコク。しつこすぎない。

酸味の質が一番ですね。じわ~っと滋味深い。コーヒー粉は15グラムほど使われていて、ちょっと多めでうれしいですが、濃くはなく丁度いい。

このブルボン ポワントゥは飲んでよかったな。まぁ正直7000円で買おうとは思いませんけどね。コーヒー豆はもう残り少ないようなので飲みたい方はお早めに。

UCCカフェメルカードの店舗情報

住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 新宿タカシマヤ

電話番号:03-5361-1365

営業時間:[月~金・日・祝] 10:00~20:00 [土] 10:00~20:30

定休日:高島屋に準ずる