金属が液体に及ぼす影響
金属が飲み物や食べ物に及ぼす影響は、結構大きく、もっと考えていかないといけない領域な気がします。
金属のスプーン
グラスに注いだワインの中にスプーンを入れるとそれだけで味は変わります。一瞬で変わります。
普通のスプーンを入れると大体ダメな方向に変化します。
良い金属は?
金属であれば必ず悪くなるとは思わないので、良い方向に進む金属もあるとは思います。
金属の種類によって違った影響を受けるのも実感しています。金は良いように思いますし、銀も使い道によっては良いかなと。
クレ・デュ・ヴァン
クレ・デュ・ヴァンというワインに入れると1秒で1年熟成するという商品もありますね。これは金、銀、銅で出来ているそうです。使ったことはありませんが、この組み合わせなら熟成なのかはわかりませんが、良い方向に行く可能性はありますね。
ヒロセピタル
金属ではないですが戸室石を使ったヒロセビタルというコーヒーを美味しくするアイテムもありますね。石も非常に面白い分野です。
それぞれの金属の味への影響の仕方がわかれば、もっと色々出来そうですが、まだわからないとばかりですね。ただ変化するのは確実です。
そして多くの場合は美味しさを損なう方向に進みます。
カッピング
なので個人的にはコーヒーのカッピングを好みません。スプーンを入れた時点で味が変化してしまうので(必要性は理解していますが。カッピングはプロにお任せします)カッピングするならスプーンの材質にまで気を配る必要があります。
金属に触れない抽出
金属に全く触れずに抽出するには浸漬法の水出しコーヒーしかないかもしれません。
何を使ってお湯を加熱するか?
温かいコーヒーは加熱するときに金属に触れますね。どんなものでお湯を沸かすかも非常に大切です。金属でも南部鉄器ならどうだとか、ガラス鍋がいいんじゃないかとか。
焙煎や精製
そもそも焙煎時にかならず金属に触れますし、精製工程などでも触れる機会はあるかもしれません。
それでも出来るだけ減らす努力をすることは大事だと思います。液体になってからの味の変化は劇的なので。
抽出器具
抽出器具も出来るだけ金属が少ないものを好みます。そのため金属フィルターは使うことはないです(もちろん好みで使って問題ないです)金属による小ささというか凝縮度みたいなのにポジティブな人は多いですね。
金属フィルターを使うなら、コレス〜cores〜は24金がコーティングされているので良いかもしれません。coresはいつか試してみるつもりです。
器機やカップの材質は、とても大切な要素です(カップの形も)
エネルギー感、小ささ
金属に長く触れると小さくて硬い味になります。エネルギー感は減少すると思います。金属との接触時間はできるだけ短くしたいと考えます。
エスプレッソ
エスプレッソは金属の塊に長く接しながら、美味しいからすごい抽出だと思っています。でもやはり小ささや雑味は出ています。濃厚なため感じづらいけど、ちゃんとあります。お湯で割るとわかりやすいと思います。
全然誰も言わない分野だと思いますが、試してもらうとみんなわかる部分です。働いているビストロで試してもらうとほぼみんなわかります(ワインを使ってやりますがコーヒーにも共通です。ただワインは一番敏感ですね)
一度理解すると色々と気になってきます。それぞれコーヒー抽出器具の魅力はありますが、それらの器具を使ってどういう抽出をしたら最適なのかもっと考えないといけない部分だと思います(どういう抽出が負荷がかからず最適なのか)