コーヒーくろねこ舎〜ほんわか古民家カフェのコーヒー〜
千葉県の茂原にある古民家カフェ、コーヒーくろねこ舎。古民家カフェと書いてしまうと雰囲気重視で味は‥みたいな印象も持ってしまいますが、自家焙煎の真っ当なコーヒーを出すお店です。
昔一緒にレストランで働いていた知人のお店で、オープンして何年でしょうか?やっと行けました(実店舗ができる前にやっていたコーヒー屋台には何度か行ったことがあります。去年は銀座のロフト内の週替わりのイベントスペースみたいなところにも出店していてそれにも行きました)。
可愛らしく独特の間合いというかテンポがある店主とは、10年以上前からの知り合いで、お互い年を取りましたが、見た目はそんなに変わらないようにも思います。美魔女的(昔あるコーヒー屋の方がファムファタールといっていた)。
今でこそ家も遠いですし、会うことはあまりありませんが、昔はよくコーヒーの話をして、一緒に色んなコーヒー屋に行ったなぁと懐かしく思います。
彼女との出会いが、僕のコーヒーの価値観を大きく変えることになったキッカケにもなっていて、非常に感謝しています(単純にスペシャルティ最高!サードウェーブ最高!と言っていた方が幸せな気もしますが‥)。
開店と同時にお店に向かいましたが、行ったのがGWだからか、一気に全ての席が埋まっていました。開店直後はきっと暇だからゆっくりお話出来るかと思っていましたが、全然そんなことはないという‥。
コーヒーくろねこ舎〜コーヒーだけじゃなくお菓子も充実〜
くろねこ舎は、最近割と多いこだわりのコーヒーしかないお店とは違い、食事(ランチ)もあるし(1種類。日替わり?)、お菓子も充実しています。コーヒー以外の飲み物ももちろんあります。それでいてコーヒーはネルドリップ。
お菓子は10種類近くはあったかな?昔レストランのデセールを作っていましたが、経験がなかった僕は、よく彼女にお菓子作りを教わっていました。
ここ数年の間に食べに行った、ジャニス・ウォンとかエスキス・サンクのような個性的で尖ったデセールとは対極的な素朴で安心できる味。こういうのもいいですね。
普通さの中に洗練度があるというか、日常の上質さがあります。
コーヒーくろねこ舎のコーヒーの味わい
コーヒーも同じ印象。派手でインパクトのあるコーヒーや、飲むと黙るしかないような圧倒的な説得力を持った液体ではなく、あくまで日常的。
色んな個性的なコーヒーをたくさん飲んできて(一緒に飲んだだけでも結構衝撃的なコーヒーを飲んでいる)、最終的に造りたい味なのでしょう(いや、最終的ではないか、途上か)。
彼女が手網で焙煎していた頃から、時折コーヒーを飲ませてもらっていますが、どんどんクオリティは上がっているように思います。
特に深煎りコーヒーがいいですね。今回いただいたのも深煎りで、濃くて滑らかで穏やかな味。引っ掛かりがなさすぎるくらい。密度があって均一、バラけない。
スペシャルティ好きが飲むと、焙煎深すぎ、フレーバー弱すぎと言われそうですが(スペシャルティコーヒーの評価軸は非常にアメリカ的。それはそれでもちろん正しいと思うが、当然ですが正解はひとつではない。スペシャルティの評価軸はある意味単純。表面的な部分の後ろ側の美学を読まない)、そういう部分を分かった上での味造りですね。
この方向性なら、さらに濃いめの方がより生きそうですが、来店される多くの方にはこのくらいの濃さの方がいいのでしょう(怒られそうですが、同じくコーヒー豆を買って帰って家で濃いめに点てたコーヒーが非常によかった)。
コーヒーくろねこ舎は本もたくさん
店内の雰囲気も良くほっこりする。本がたくさんあってブックカフェのようでもあります。絵本もたくさんあります。
赤ちゃん連れて行ったのでわちゃわちゃしちゃって、ゆっくり出来ませんでしたが、ゆったりとランチして、コーヒーとお菓子を食べるのがいいでしょうね。
くろねこ舎は手廻しの焙煎機でコーヒー豆の焙煎をしていますが、手廻しの焙煎機だと、焼き終わりの感覚でそのコーヒー豆に味が乗ってくるかどうかわかると言っていました。立派な職人ですね。すごいな。
コーヒーくろねこ舎の店舗情報
住所:千葉県茂原市台田327-1
電話番号:080-4403-0319
営業時間:11:30~17:00
定休日:不定休