ヴィネリア・イル・パッサッジョ〜ワイングラスのないワインバー〜

ヴィネリア・イル・パッサッジョ〜Vineria IL Passaggio〜

ヴィネリアイルパッサッジョ

知人のソムリエールに教えてもらったお店、ヴィネリア・イル・パッサッジョ。ここも訪れたのは1年半前のこと。それも30分程度の短い訪問。

でもすごく面白かったですね。

以前はワイングラスを使っていたようですが、今は使っていません。名残でまだ飾ってありましたが。

ヴィネリア・イル・パッサッジョのワインを提供する器

ヴィネリア・イル・パッサッジョでは陶磁器の器などを使ってワインを頂きます。結構高価な器、古い器が出てくることも。伊万里焼の初期の頃、400年前の器も使っていました。僕は見てもわかりませんが。

ですが、ワインを飲む時の容器はとても大切で、何を使うかで格段に味は変わります。ワイングラスが悪いとは思いませんが、盲目的に使うのではなく、色々と試して自分に(自分が扱うワインに)合っている容器を使うことが大切ですね。僕は自分で飲む時はかなり使い分けます(お店ではワイングラスですが)

実際、先の伊万里焼で飲むワインは独特のエネルギー感を感じました。

飲み物を飲む器だけではなくお皿みたいのにワインを注ぐことも。これはかなりユニーク。様々な器でワインを飲むのは今まで何度もやっていますが、平たい普通のお皿は使ったことなかったです。

ヴィネリアイルパッサッジョ

ヴィネリア・イル・パッサッジョの徳利

ワインは一度、徳利に移してから器に注ぎます。デキャンタージュは個人的に好まないですが、特別な意味を持って行っているようです(通常のデカンタージュとは違う使い方)僕はやりませんが納得できるお話は聞けました。

空間作りもきちんと行なっています。環境設定はワインを美味しく飲むためには必要なことだと思います。同じ銘柄でも飲む場所で全然味が違うことがありますね(本当に様々なちょっとしたことの違いで味は変わります)

ヴィネリア・イル・パッサッジョの環境設定

音楽はベートーベンを流していますが、周波数を458hzに合わせてみるみたいですね。床なども電磁波対策をしていたような。帯電対策の下駄は履いてました。金属を極力排除していた気もします(ちょっとこの辺は曖昧です)

ワインを注ぐ時に集中というか瞑想みたいなことを一瞬やります。何かしらの呼吸法を取り入れたワインサーブ。一人で営業しているから、これは大変ですね。

自分を整えることでワインの味を良くするということも考えているようで、その辺も自分との共通項を感じます。体調や精神面、食べているものなども気にしないといけない部分と考えていますが、あまり意識しているお店はありませんね。

ヴィネリア・イル・パッサッジョのワイン

ヴィネリア・イル・パッサッジョは扱っているワインがヴィナイオータを中心とした攻めたヴァンナチュールで、ちょっとクセが強すぎる気はします。この方向性ならクリアナチュラルでしょう。

ヴィネリアイルパッサッジョ

一瞬の訪問でしたので、少しお話しした程度ですが(一人でやっているので、他のお客さんが来た時点で帰りました。調理も一人でやっているので)、それだけでも凄さがわかりましたし、個人的に色々と考えていることと共通点も多くありました。

それだけにワインのラインナップだけが残念な気はしますが、これが店主の望む味わいなのでしょう。真っ当なビオディナミワイン(あまりない。多くのビオディナミワインは形だけ)をヴィネリア・イル・パッサッジョで飲んだらさぞ美味しいでしょうね。


ちょっと常識から考えると変わったことをやっているので、否定的な見方をする方も多いと思いますが、素直な気持ちで疑うことなくいただけば、店主のやっていることの意味が見えてくると思います。

いつかまた再訪したいですが、外食は基本しないので(今は家族でカフェ巡りを週に1店だけしています)いつになるかな?

ヴィネリア・イル・パッサッジョの店舗情報

住所:東京都中央区日本橋浜町2-49-7

電話番号:03-3666-2811

営業時間:18:00〜24:00

定休日:日曜