フェラリー〜ダイヤモンドのコーヒー〜
吉祥寺もかの標さんが、世界中を旅して見つけたダイヤモンドのコーヒー、スイス フェラリーの豆をいただきました。 このご縁に感謝。ネットをやっていてよかった…。Iさんありがとう。
このフェラリーの豆は、結果的には標さんにとっては完璧すぎる味ということで、もっと余白みたいなものがあった方がいいと言う結論になったのですが、それでも標さんが世界中を旅して見つけた最高のコーヒーで、僕がいつか飲んでみたいと思っていた憧れのコーヒーです(他にも標さんの著書、珈琲の旅にはヨーロッパなどの美味しいコーヒーが紹介されています。美味しいって書いてあるコーヒー豆は少ないですが…)。
吉祥寺もかには、フェラリーブレンドという名前を付けたコーヒーがあって、それはモカ・マタリのブレンドでした。
フェラリーのコーヒーの味
鮮度的にはもうかなり古くなっている豆をもらったのですが、それでも、あ~なるほどなぁって、しみじみしちゃう味。ベストなポイントで飲めたらどんな味だったんだろう(大体ローストから一ヶ月半くらい経っているコーヒー豆だったのですが、それを考えるとやっぱりすごい豆だと思う)。焙煎機の燃料はコークスだそうです。それも日本では見かけないので貴重。
ベストな状態ではないのでなんとも言えない部分はありますが、美味しいコーヒーですが最高と言えるかは微妙。たぶん知らずに飲んだら、なかなか美味しいねとかいって、さらっと飲んじゃいそう…。
そのさらっと控えめでいて、かっこいい味が、スイス的(スイスワイン的)な印象を受けます。アメリカ的なブライト、クリスピーとかそういう分かりやすいテイストではない(どちらが良い悪いの話ではない。どちらも良い)。
浅炒りと深炒りの2種類のコーヒー豆をいただいたのですが、色々と抽出を変えて飲みましたが、(浅炒りは4杯、深炒りは2杯飲んだ)、どちらもコーヒー粉多めがいいですね。浅炒りは、粉多く使ってネルでデミタス抽出すると美味しい。どんな豆のブレンドかわからないけど、独特の香味がある。酸がしっかりあるけど柔らかい。じんわり優しくて、甘味もある。
深炒りもデミタス抽出。ナッツに通じるコクがある(でも最初だけで消えてしまった)。ローストの深さの割に苦味も優しく酸もちゃんとある。こんだけローストから時間が経っているけど、芯はしっかりしている。やさしい味ですけどね。
最初に感じたコク、旨味がずっと続くなら、かなり良いなぁと思うのですが、時間が経ったコーヒー豆なので、仕方がないですね。
何杯も飲んだらもっと良さがわかる気がします。控えめな美学があるコーヒーです。
抽出法も水も何もかも違うので、現地に行かないとわからない部分も多々ありますが、それでもやはり飲むことができたのは嬉しいですね。貴重な経験です。