※2019年追記。現在、営業しているのか確認できていません。
道化宿〜浅煎り高速抽出〜
埼玉県の南浦和にあるコーヒー屋、道化宿(どうけじゅく)。名前が特徴的で、行く前からドキドキしていたのですが、お店自体は古い喫茶店。いい感じですが特筆すべき部分はないです。勝手に暗くて隠れ家的なコーヒー屋かと思ってました。
道化宿のコーヒー豆のラインナップ
道化宿で扱っているコーヒー豆は、モカマタリ、キリマンジャロなどの昔ながらのラインナップ。値段もお手ごろでブルーマウンテンでさえ600円でした。一見すると時代に取り残された喫茶店のようです(内装やコーヒーのラインナップ)。
道化宿のコーヒー抽出
ただ、道化宿はコーヒーの抽出に個性があり唯一無二と言えるような味を作り出しています。
どれもかなりの浅煎りのコーヒー豆で、やぐらを使ったネルドリップをします。両手でポットを持ち、最初は細く、だんだん太く湯を指し、最後はかなりの太さで一気に点てる。抽出に30秒もかかってない。凄く速い。今まで見た中でもっとも速いネルドリップ。
ユニークな抽出方法を実践している道化宿のマスターですが、別にペーパーでも充分ともおっしゃっていました。紙臭さがでるくらいだと。
道化宿のコーヒーの味
こんなんで美味しいのか?と疑問に思ってしまいますが、美味しいから感心してしまう。浅煎りというと、ぜにさわがまず浮かぶけど、それに比べると洗練さがなくて、多少べたっとした印象。が、とてもいい味が出ている。
昔っぽい浅煎りコーヒーのレベルを限りなく高くしたイメージ。コーヒー豆は15グラム程度で中挽きと、そこまで多くコーヒー豆を使っているわけでもないのに、この高速抽出でここまで味が出ているのには驚きます。速く抽出しているので余計な雑味は皆無です。
二杯いただきましたが、特にモカマタリがよかったですね。
道化宿〜深煎りから浅煎りへ〜
使っている焙煎機は温度計も壊れているし、コーヒー豆の取り出し口もないみたいですが、それでも不便はないという。職人の技ですね。
道化宿も昔から浅煎りだったわけではなくて、昔は深煎りだったそうです。ランブルやら和田コーヒー店などを飲む中で、和田コーヒーの方にシフトしたとか。和田コーヒー店に特別美味しい印象はありませんが、昔は今とは全然違ったみたいです。
30年くらい前の昔話が楽しかったですね。その頃のコーヒー屋に僕も行きたかった。話の中でランブルは深いと何度も言っていました。昔はランブルももっと深煎りだったんですね。
道化宿は極浅煎りのコーヒー豆を飲みたいときの候補にはなりますね。ただ、ぜにさわに比べると味の方向性も全然違いますが少し劣ります。ですが、また味わってみたい個性的で美味しいコーヒーでした。
道化宿の店舗情報(閉店?)
住所:埼玉県さいたま市南区神明1-13-3
電話番号:
営業時間:10:00~20:00
定休日:木曜