ハッチ・コーヒー・ロースターズのイチゴやライチのフレーバーが印象的なコーヒーたち

ハッチコーヒーロースターズ

ハッチ・コーヒー・ロースターズ〜Hatch Coffee Roasters〜

コーヒーコレクション2019で印象的な味わいだったコーヒーショップの、ハッチ・コーヒー・ロースターズ。

カナダの有名店のようですね。2015年に開業した新しいお店です。ペットボトルに入ったコールド・ブリュー・コーヒーの販売がメインの会社のようです。

スカンディナビアスタイルに影響を受けているそうで、焙煎はかなりの浅煎り。それでも北欧のコーヒーロースターにありがちな生焼けっぽい風味はなく、上手な火の入れ方をしているように思います。焙煎機はLoring 35kg。

ハッチ・コーヒー・ロースターズ〜エチオピア・ジャスパー・ロット0811〜

テイスティングセットで飲んだエチオピア・ジャスパー・ロット0811がとても印象的でした。ZBウォッシングステーションで精製されたコーヒー豆です。品種はエチオピアなので正確にはわからない伝統品種が混ざったものです。

テイスティングコメントにイチゴとあるのですが、まさにイチゴとしか言えないような風味。今まで飲んでコーヒーの中で一番イチゴっぽい風味でした。

そして精製方法を見てみると、カーボニック・マセレーション・ナチュラルと書いてあります。マセラシオン・カルボニックで造られる代表的なワイン、ボージョレ・ヌーヴォーはイチゴキャンディのような風味ですが(品種と発酵法から生まれるフレーバー)、同じ処理をしたコーヒーからもイチゴのニュアンスがあるのは面白いというか不思議。

因果関係はないとは思いますが、少し驚きました。そんなこともあるんですね。

このエチオピアが印象的だったのでもう一杯いただこうとブースに行きます。そこで初めてカナダのコーヒーショップだと知ったという‥

ハッチ・コーヒー・ロースターズ〜パナマ・カルメン農園のゲイシャ・ウォッシュド〜

ハッチコーヒーロースターズ

いただいたのは特にオススメだというパナマ・カルメン農園のゲイシャ・ウォッシュド。コーヒー豆の香りを嗅がせてもらうと、こちらはライチ。このフレーバーもすごい。ゲイシャじゃなくて良いかなぁと思っていましたが、この香りでパナマ・ゲイシャに決めました。

来日している方は創業者とは違うようですが、一歩引いたような奥に情熱を秘めているタイプの方で質問すると淡々と答えてくれます。

コーヒーの抽出をみると、コーヒー粉は膨らまないですし湯だまり起こしていて、そんなに良さそうじゃないのですが、コーヒーは素晴らしかったです。最後にドリッパーを回して撹拌して提供です。

ハッチコーヒーロースターズ

コーヒーからもしっかり感じられるライチのフレーバー。厚み、酸のジューシーさ、爽やかさ、バランス、オレンジっぽい風味も。コーヒーの完成度はエチオピアよりこちらのパナマの方が上です(保温したテイスティングコーヒーと比べるのもどうかと思いますが。

ですがどちらも本当に特徴的で非常に感心してしまったコーヒーです。

このパナマは精製方法がウォッシュドと書いてありますが、ただのウォッシュドで出るフレーバーなのでしょうか?何か特別な精製法をしている気がするのですがどうなんでしょう?


カナダのコーヒーロースターをいただくのは初めての経験でしたが、レベル高いですね。日本のスペシャルティコーヒーロースターとは違う方向性を感じます(どちらが良いとかではないですが)

ハッチ・コーヒー・ロースターズの店舗情報

住所:802B Cochrane Drive, Markham, ON, Canada

営業時間:9:00〜17:00

定休日:土曜、日曜

※お店でエスプレッソドリンクなども提供していると言っていたのでカフェ営業していると思うのですが、ちょっと調べた感じではよくわかりませんでした。工場でワークショップは開催しているみたいです。