ケーブ・ペインター・コーヒーのアナエロビック・ファーメンテーション

ケーブペインター

ポートランドのコーヒーショップ

東京コーヒーフェスティバルでポートランドのコーヒーを初めて飲みました。ポートランドから6店舗出店していました。ちゃんとみてなかったので後で知りましたが、ポートランドのハンバーガー屋さんもあったんですね?これは食べてみたかったかも。

ポートランドのコーヒーは美味しいなんて話は聞きますが、なかなか飲む機会はなく、こういったイベントは非常にありがたいですね。

今回、3店舗のお店でコーヒーを飲み、3店舗とも共通して酸が生き生きとしていて強く、濃いめに点てていて凝縮感があり、それでいてちゃんと熟したというかしっかり火が入った味わいでした(未熟なぶどうからできたワインと生焼けのコーヒー豆は共通の青っぽさ、熟したぶどうから出来たワインとしっかり中心まで火が入ったコーヒーは共通する熟感がある気がします)

好みの方向の味ではないですし、大量に注湯マシンみたいのでドリップしたコーヒーはベストな状態とは程遠いとは思いますが美味しいコーヒーでした。水や気候も違いますから本来の味とは別物だとは思いますが。

単純な味わいとしてはプリンスコーヒーは良いなと思いましたが、面白さではケーブ・ペインター・コーヒーです。

ケーブ・ペインター・コーヒー〜Cave Painter Coffee〜

ケーブ・ペインターで、ちょうど提供していたコーヒーが、アナエロビックのコロンビアで、こういうのを飲みたいと思っていたので、結構興奮しました(アナエロビック・ファーメンテーションのコーヒーは色々な所で飲めるようですが、飲むのは初めてです)

ケーブペインター

ケーブ・ペインター・コーヒーのアナエロビック・ファーメンテーション

ケーブ・ペインターのアナエロビックは、コロンビア・ラ・エスペランサ農園のカトゥーラ種を使用したものです。

このアナエロビックのコーヒーはユニークで面白くかつ美味しいコーヒーでしたが、説明を聞くと、セミカーボニック・マセレーションですね。言葉の意味的にはアナエロビックでもちろん間違えてないですが、アナエロビックはミュシレージと一緒に嫌気発酵させると思っていたので、色々なパターンがあるんですね。

24h二酸化炭素を充満させたところにコーヒー豆を置き、その後ウォッシュドで精製しているよう。

アナエロビック・ファーメンテーションとは言っても発酵は起こってないと思います。24h程度では発酵ではなくマセレーションが正しい気がしますがどうなんでしょう。

それでどの程度香味が変わるのか。何かを変えると味は変わるのは間違いないので、変化があるのは確実です。比べることが出来たら理解が深まるのですが‥

このコーヒーの香味はカーボニック・マセレーションによって生まれたものなのか、他の影響なのか、まだまったく掴めません。

ただこのコーヒーはとても良かったです。コクがあってまろやかでジューシーなアセロラのような酸味があります。酸は強いですが、まろやかできつさがないです。

ケーブ・ペインター・コーヒーを家で飲む

ケーブペインター

同じコーヒー豆を購入して家でも何度か点てましたが、試飲の味を超えられません。情けない話ではありますが‥

少し暗さがあって深みのある味わい。コーヒー粉の香りはとても良い。芳醇、熟成感。コーヒー自体にも弱まるがこの香味が溶け込んでいて心地いい。少し苦味が強く感じます。それはこういったスペシャルティコーヒーでは珍しい気がしますが、試飲したものは苦味を感じなかったので、こっち側の問題なのか?薬草のような苦味。

ケーブペインター

レモンや、アセロラのような酸味があり、悪い表現な気はしますが人工甘味料みたいな甘さ(嫌じゃない)を感じます。

共通する部分もありますが、試飲とは別ものな印象です。これは同じコーヒー豆なのか?

良い経験にはなりました。あと何杯か、抽出を考えながら飲んでみたいと思います。

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